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人生で一番好きな曲「向こう髪/君島大空」の歌詞について

ひとまず聴いていただきたい。

歌詞

真新しい眠りの中で君の名を呼ぶ
繋がれと叫ぶ
腐りゆく記憶を乗せて回りだすのは
針のない文字盤

寒さに気圧されながら海射抜く光で
手の内を見紛おうと甘い囁きは砕け
「冷たくなってゆくのよ」
忘れたくなる世界で君の目を見てる

青さよ!落書きを徒然と焼き尽くし
走ってく 弾んでる 揺れる向こう髪に
星を撒き散らし踊りだしそうな夜も
君の目の中に今連れてゆくんだ
涙を隠した両手のぼろぼろの袖を
飛び越えてゆくつもりのステップ つもりのステップ

真っ暗を手繰り寄せたら
このまま泳ぐ、間に合うかもしれない
「踊りましょう?」
レコードを止めて思い出す度 後ろ髪ひかれ

暑さに目回しながら
切りのない言葉で
手の内を暴くような
優しい嘘を聞かせて
冷たくなってゆくなら忘れたふりしないでね
君の目を見て言う

消えない落書きを誰も知らない場所に
隠してる?弾んでく 揺れる向こう髪に
星を撒き散らし踊り出しそうな夜も
君の目の中に今連れてゆくんだ
涙の隠した両手のぼろぼろの袖を
飛び越えてゆくつもりのステップ つもりのステップ

つもりのステップ つもりのステップ
つもりのステップ



もつ鍋youです。

タイトルにもある通り、誇張なしに人生で一番好きな曲「向こう髪」の歌詞についての解釈を書いていきます。

ガットギターの柔らかみと君島大空のあまりにも美しい歌声に、日常に潜む小さな神聖さを感じさせてくれる一曲。

勿論曲は素敵だが、音楽的に評価ができるほど語彙を潤沢に持ち合わせていないので誰かに任せたいと思います。



自身の創作活動に対する悩みが大きかった頃に大切に思っていた女性(元恋人?)のことを思い出して、回想している曲。
1番は昔の自身、2番は最近の自身の状態について述べているよう。

以下、太字=解釈


真新しい眠りの中で君の名を呼ぶ
繋がれと叫ぶ

今日みていた夢の中で思い出の女性に会えた
夢だとわかっていながら、現実になってほしいと願っている


腐りゆく記憶を乗せて回りだすのは
針のない文字盤

忘れかけていた記憶がレコードのように回想される
正確性がない、淡い記憶


寒さに気圧されながら

(回想)
世間の冷たい風当たりの中


海射抜く光で
手の内を見紛おうと甘い囁きは砕け

海のような広い世界の中、自分の作りたい作品やなりたい理想像が遠くに見える
自分の持っているものや作ってきた作品を世間に評価される素晴らしい作品だと思っているが、世間からの反応がない


「冷たくなってゆくのよ」

「誰にも気づかれないまま終わっていくんだよ」
(自分の中の諦める声)


忘れたくなる世界で君の目を見てる

そんな現実の中、今もあなたのことが忘れられない
(告白?)


青さよ!

思い出の女性よ!


落書きを徒然と焼き尽くし
走ってく 弾んでる
揺れる向こう髪に
星を撒き散らし 踊りだしそうな夜も
君の目の中に今連れてゆくんだ

自分の不安や苛立ちを簡単に拭い去り
走ったりスキップしたりして
前髪を揺らしているあなたに
キュンとして共に過ごした夜の思いも
あなたと丸ごと共有したい


涙を隠した両手のぼろぼろの袖を
飛び越えてゆくつもりのステップ つもりのステップ

(この曲は)
失恋した悲しさから
気持ちを切り替えるためのステップ


(2番)

真っ暗を手繰り寄せたら

暗中模索を続けて、いいアイデアやとっかかりが見つかったら


このまま泳ぐ、間に合うかもしれない

そのまま進もう、転機が訪れるかもしれない


「踊りましょう?」

「少し休みましょう」
(自分の甘い囁き)


レコードを止めて思い出す度

あの頃を思い出す度


後ろ髪ひかれ

あの女性への恋心に苛まれてしまう


暑さに目回しながら
切りのない言葉で
手の内を暴くような
優しい嘘を聞かせて

(回想)
泣きながら
纏まらない本音を
別れ話として聞かせてくれた


冷たくなってゆくなら忘れたふりしないでね
君の目を見て言う

別れても自分との思い出をなかったことにしないでね
君の目を見て言う


消えない落書きを誰も知らない場所に
隠してる?弾んでく 揺れる向こう髪に
星を撒き散らし踊り出しそうな夜も
君の目の中に今連れてゆくんだ

昔の人との思い出を多分なかったことにして
スキップして揺らしてる前髪に
キュンとして共に過ごした夜も
あなたと全部共有したい


涙の隠した両手のぼろぼろの袖を
飛び越えてゆくつもりのステップ つもりのステップ

(この曲は)
失恋した悲しさから
気持ちを切り替えるためのステップ


つもりのステップ つもりのステップ
つもりのステップ

そういう曲だ


込み入った憶測

「消えない落書きを誰も知らない場所に隠してる」は
砂浜にカップルでする、「消える落書きをみんなが知ってる場所に堂々と描く」ことと対比しているように思う。
二人でする行為と対応させることで孤独感を演出しているのではないだろうか。


以上、これは憶測の範囲を過ぎないため冗談半分で楽しんで頂きたいと思います。

創作活動に関して、普段はもつ鍋youとして福岡を拠点に音楽活動中。福々亭十として福岡大学落語研究会で落語、漫才、コント。趣味では戯曲の執筆をしています。少しでも気になる方は是非SNS等覗いてください。

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