(9/2 18:00分)「慎重な日本市場」引け後情報
慎重な日本市場
木曜日のアメリカ株はNASDAQは下落が続くも下げ渋る動きをみせ、NYダウ、S&P500は5営業日ぶりの上昇となりました。今日の日経平均株価はこれを受ける形でプラスで始まるも、今日の夜の雇用統計を警戒しているためか買いは続かず、そのまますぐ下落に転じる形になりました。その後は昨日の終値を挟んでの動きを続け、大引けでは前日より10円安い0.04%安と小幅な動きに留まりました。TOPIXやマザーズ指数も同様に朝の開始直後だけ上昇、そこから下落に転じ、その後は横ばいという動きになっており、TOPIXは前日終値よりも低いところでの推移、マザーズ指数はさらに低いところで推移となりました。
業種別指数をみても33業種中上昇したのはわずか6業種でした。
9月FOMCについて
9月FOMCは約3週後となりますが、現在のFedWatchによる利上げ幅予想をみると、75ベーシスポイントの利上げ確率が72%、50ベーシスポイントの利上げが28%となっています。75ベーシスの利上げに関しては1週間前は60%、1カ月前は50%未満だったため、8月頭では来年のうちの利下げを期待していたという楽観視以外にも、9月FOMCについても利上げペースが75ベーシスから鈍化する予想がやや入っていたとも考えられます。それが最近のFRB高官の発言やパウエル議長の講演などで引き続き75ベーシスとなる警戒感が増している状況とみえます。
それでもまだ(FedWatch的には)7割ということで、今後の見極め材料となりそうなのはやはり再来週のCPIです。物価指数が上振れればやはりショックがありそうに思えますが、たとえ下振れた場合でも強いインフレ抑制の意志をみせているFRBがすぐ利上げペースの鈍化に進むかは分からず、FOMC当日までは様々な可能性を考えておきたいところです。
来週の注目ポイント
今日の東証プライムの売買代金も2.4兆円と薄く、来週はその翌週のCPI、CPIの週はさらにその翌週のFOMCを気にするという点で、商いが膨らむタイミングがいつになるか分かりづらい週が続きます。ただ、来週の金曜日は9月の第2金曜ということでメジャーSQとなり、よって来週はSQ週であるということは商いの大きさという意味では念頭に置いておきたいことです。
今日の夜は注目の雇用統計がありますが、昨日の夕方のnoteでも述べた通り、どのような内容に対してどのように反応するかが非常に予想が立てにくそうな現状ですので、まずは市場の反応を待とうと思います。来週の月曜日は米国株は休場ですので、月曜日は雇用統計を終えた米国株の反応を受けつつ、夜の相場に関しては欧州を気にするということになりそうです。
またOPECプラス会合が月曜日に予定されており、原油価格なども気にしておきたいところです。
指数・今後の重要イベント
9/2 終値
日経平均株価:27650.84 (-0.04%)
TOPIX:1930.17 (-0.27%)
マザーズ:718.03 (-1.49%)
スタンダード市場TOP20:944.52 (-0.55%)
グロース市場Core:841.68 (-0.48%)
イベント
9/2 (金):米8月雇用統計
9/5 (月):レイバーデー 米休場
9/13 (火):米8月消費者物価指数
9/15 (木):米8月小売売上高
9/16 (金):米9月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
9/19 (月):敬老の日 日本休場
9/20 (火):FOMC(~9/21 日本時間22日早朝にパウエル議長会見予定)
9/21 (水):日銀金融政策決定会合(~9/22 22日に黒田会見予定)
9/23 (金):秋分の日 日本休場
9/23 (金):米9月PMI 速報値
9/27 (火):米8月耐久財受注
9/28 (水):配当・株主優待 権利付き最終日
9/30 (金):米8月個人所得・個人支出・PCEデフレーター