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(10/3 08:30分)「10月のスタート」寄り前情報

10月のスタート

金曜日は米国株市場が始まる前にPCEデフレーターの発表があり、
・コアPCEデフレーター(前月比)
(前回) +0.1% / (市場予想中央値) +0.5% → (結果) +0.6%
・コアPCEデフレーター(前年同月比)
(前回) +4.6% / (市場予想中央値) +4.7% → (結果) +4.9%
となるなど、CPIの時と同様にコアの数字は前回以上になることが既に予想はされていたものの、その市場予想を越えてしまう結果となりました。
一方で9月のシカゴPMIは前回や市場予想を下回るなどといった弱めの結果もありました。
その後米国株は主要三指数は下落で始まりましたが、NASDAQやS&P500はその後上昇が大きくなる場面もありました。ただそんな中でもNikeは決算を受け時間外で大幅下落していた流れをそのままに、NY市場の実際の取引時間中も大きく下落していて、NYダウは冴えない動きが続きました。
取引時間後半ではNASDAQやS&P500も下落に転じてしまい、NASDAQも含めて終値としての年初来安値を主要三指数はすべて更新することになってしまったほか、NYダウは29000ドル割れにもなりました。
長期金利はやや落ち着いた動きとなっていましたがやはり終盤は上昇が大きくなり、FRB高官の依然としたタカ派発言が出るなど市場の雰囲気は重たいまま9月を終える形になりました。

金曜日にはロシアがウクライナ東南部の4州を一方的に併合を宣言したり、それに対抗してウクライナ側がNATOの加盟申請の方針を表明するなど、地政学的にも様々な出来事があった週末兼月末となりました。さらには北朝鮮の弾道ミサイルの発射もかなりの頻度で観測されています。
今週は雇用統計、来週はCPIがあり、引き続き労働需給やインフレの状況を確認しつつ来月のFOMCに向けての動きを気にしたいですし、中旬には中国共産党大会の開催もあります。

今日の注目ポイント

10月を迎えた日本市場ですが、まず今の市場の雰囲気がこれから変わるのか引き続くのかを今週は気にしながら過ごすことになりそうですし、今月中旬からは米国の企業の決算が増え、終盤には日本の決算も来月にかけて増えていきます。また決算期が異なる小売業などの決算も今週は多く、日米ともに決算については日程も含めて常々チェックしておきたいところです。
今週は平日にはノーベル賞が毎日発表される1週間となるほか、中国では国慶節により連日休みとなります。
最近になってこのnoteの見出し画像の犬の絵を前日の株価の動きに合わせて変えていますが、ほとんど青ざめたわんちゃんとなっているのが気の毒なので、はやく反転してほしいものです……


指数・今後の重要イベント

終値
CME日経平均先物始値(括弧内は昨日の現物の終値):25855.00 (25937.21)
NYダウ:28725.51 (-1.71%)
S&P500:3585.62 (-1.51%)
NASDAQ:10575.62 (-1.51%)

2022年10月第1週
10/3 (月):9月日銀短観
10/3 (月):米9月ISM製造業景気指数
10/5 (水):米9月ISM非製造業景気指数
10/5 (水):米9月ADP雇用統計
10/7 (金):米9月雇用統計

2022年10月第2週 (SQ週)
10/10 (月):スポーツの日 日本休場
10/11 (火):日本 水際対策緩和
10/12 (水):米9月卸売物価指数
10/12 (水):FOMC議事要旨公表
10/13 (木):米9月消費者物価指数
10/14 (金):米9月小売売上高
10/14 (金):米10月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
10/16 (日):中国共産党大会 開幕

2022年10月第3週
10/18 (火):米9月鉱工業生産
10/19 (水):ベージュブック公表
10/20 (木):米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2022年10月第4週
10/24 (月):米10月PMI 速報値
10/27 (木):米9月耐久財受注
10/27 (木):配当・株主優待 権利付き最終日
10/27 (木):日銀金融政策決定会合(~10/28 28日に黒田会見予定)
10/27 (木):ECB理事会
10/28 (金):米9月個人所得・個人支出・PCEデフレーター

2022年11月第1週
11/1 (火):FOMC(~11/2 日本時間3日早朝にパウエル議長会見予定)

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