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(7/27 18:00分)「FOMC前に日経平均上昇」引け後情報

FOMC前に日経平均上昇

火曜日の米国株は主要三指数が下落していた一方で、先物は上昇しているというポジティブな面とネガティブな面が混在した中で、しかもFOMC直前という中での本日の日本市場ということになりました。日経平均株価は朝は下落して始まったもののじわじわと下げ幅を縮め、結局午後はプラス圏での動きが中心となりました。
マザーズ指数に関しては朝の寄り付きを安値にして日経平均よりも早くプラス圏に浮上し、途中で失速する場面がありながらも日経平均よりも上げ率はやや大きい形で終えました。

業種別でみると海運、陸運、医薬品の上昇が大きくなりました。ほかにも精密機器なども上昇しており、一方で昨日の米国株市場でディフェンシブ性のある業種がやや優勢だったのとは対称的に、水産農林業や電気ガスといったディフェンシブ性の高そうな業種が下落していたのが印象的でした。

FOMCで気になること

今回のFOMCでは75ベーシスポイントの利上げというのが市場の予想の中で優勢とのことで、明日の朝はそれを確かめることから始まりそうですが、それ以外のパウエル議長の会見などで注目しておきたいこととしては、やはり9月以降のFOMCはどうなるかということです。
前回のFOMCでは今回7月のFOMCで50ベーシスか75ベーシスポイントの利上げとなりそうだという大まかな方針が示されましたが、明日の会見ではそのような発言があるかどうかにも注目しています。そうなると、もし市場として利上げペースが少しずつ緩やかになることが期待されているのだとすると、再び75ベーシスポイントの可能性が言及されるかを気にしたいですし、(今回が75ベーシスとして)次回は50以下となりそうかなどの質疑応答の内容があるかどうかにも注目しておきたいところです。ただしこれに関しては次回が2カ月先の9月ということもあって、物価指数がどう動くかをみないと何とも言えないといった形で話が落ち着きそうな気もしますが、とにかく数字の速報だけでなく、最後まで会見の内容をじっくりと明日はみておきたいですね。

明日の注目ポイント

FOMCだけでなく、引き続き決算も気にしておきたいところです。米株市場の開始前にはボーイングの決算があったり、引け後にはメタやクアルコムなどの決算が控えているため、こちらの反応もしっかりと見届けておきたいです。経済統計に関しても、今晩は米6月の耐久財受注の内容が出るほか、明日は注目されるGDP速報、明後日は物価指数のひとつであるPCEデフレーターの値も出るため、FOMCの翌日以降も注意しておきたいイベントが多くなっています。

指数・今後の重要イベント

7/27 終値
日経平均株価:27715.75 (+0.22%)
TOPIX:1945.75 (+0.13%)
マザーズ:705.42 (+0.57%)
スタンダード市場TOP20:948.53 (-0.23%)
グロース市場Core:845.41 (+1.38%)

イベント
7/26 (火):FOMC(~7/27 日本時間28日早朝にパウエル議長会見予定)
7/27 (水):米6月耐久財受注
7/28 (木):米4-6月期 実質GDP速報値
7/29 (金):米6月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
8/1   (月):米7月ISM製造業景気指数
8/5   (金):米7月雇用統計
8/10 (水):米7月消費者物価指数
8/11 (木):山の日 日本休場
8/12 (金):米8月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
8/17 (水):米7月小売売上高
8/17 (水):FOMC議事要旨公表
8/25 (木):ジャクソンホール会議(~8/27)
8/26 (金):米7月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
8/29 (月):配当・株主優待 権利付き最終日

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