22/10/07 (金)「雇用統計を控え」寄り前情報
雇用統計を控え
先週分の新規失業保険申請件数の発表があり、先週発表分は予想外の低下となりましたが、今回は市場予想よりも高く、経済統計としては弱い内容となりました。
米国株は開始してすぐは主要三指数がプラス圏になっている場面もありましたが、急速に伸び悩みマイナス圏に沈みました。その後NASDAQはプラス圏に一時再び顔を出す場面もありましたが、伸びずに再び下落となり、NYダウ、S&P500は1%以上の下落、NASDAQも0.68%の下落となりました。
場中は長期金利の上昇もみられ、VIX指数は再び30を越えました。FedWatchにおける来月の頭に開催されるFOMCにおいての利上げ幅予想は75ベーシスの予想が70%ほどとなっており、先週は50%に近い数字だったと思うと高めの予想の方に織り込みが進み始めているようです。
S&P500の業種別指数をみるとエネルギーのセクターだけが上昇となっており、これで今週は4営業日連続でエネルギーセクターが最も上昇率が高いということになりました。その他10業種は今日はすべて下落となりましたが、下落率の小さい順でいえばコミュニケーション・サービス、一般消費財、情報技術の順で並んでいました。逆に下落率が大きかったのは公益事業と不動産で、先程の3業種が1%未満の下落率であったのに対し、こちらは3%以上の下落となっていました。
今日の注目ポイント
まず、時間外取引ではAMDをはじめとする半導体関連株の下落がやや気になります。AMDが引け後に発表した内容によると7-9月期の売上高が市場予想よりも下回る見込みで、PC市場におけるサプライチェーン上での在庫増加も嫌気されているようです。先日は違う業種ながらNikeの在庫増加が嫌気されたりと、「在庫」が色々な企業において気になるところです。
今晩は雇用統計が控えていますが、日本は月曜日は祝日により休場となることも頭に入れておきたいですね。来週は色々と気になるイベントがある週ですので、雇用統計の後の流れを気にしておきながら週末を迎えたいところです。
指数・今後の重要イベント
終値
CME日経平均先物始値(括弧内は昨日の現物の終値):27030.00 (27311.30)
Dow 30 :29926.94 (-1.15%)
S&P 500 : 3744.52 (-1.02%)
NASDAQ:11073.31 (-0.76%)
2022年10月第1週
10/7 (金):米9月雇用統計
2022年10月第2週 (SQ週)
10/10 (月):スポーツの日 日本休場
10/11 (火):日本 水際対策緩和
10/12 (水):米9月卸売物価指数
10/12 (水):FOMC議事要旨公表
10/13 (木):米9月消費者物価指数
10/14 (金):米9月小売売上高
10/14 (金):米10月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値
10/16 (日):中国共産党大会 開幕
2022年10月第3週
10/18 (火):米9月鉱工業生産
10/19 (水):ベージュブック公表
10/20 (木):米10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
2022年10月第4週
10/24 (月):米10月PMI 速報値
10/27 (木):米9月耐久財受注
10/27 (木):配当・株主優待 権利付き最終日
10/27 (木):日銀金融政策決定会合(~10/28 28日に黒田会見予定)
10/27 (木):ECB理事会
10/28 (金):米9月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
2022年11月第1週
11/1 (火):FOMC(~11/2 日本時間3日早朝にパウエル議長会見予定)