2022.02.17 声の音域
舞台を観てきました。
ほろびて『苗をうえる』
下北沢OFF・OFFシアターにて。
https://horobite.com/play/nae/
私が大学生の頃、劇団の演出助手のアルバイトをしていまして、
初めての公演が下北沢の駅前劇場だったんです。
その駅前劇場の真横がOFF・OFFシアターですので、
今日はとても懐かしく舞台を観ることができました。
ガラッと変わった駅前と街を歩いて、珉亭でラーチャン食べて、
お酒も飲めたら最高だったのになぁと思いながら。
この舞台には辻凪子さんが出演しています。
私の新作映画に出ていただいた縁でお知らせいただき観に行きました。
いやー素晴らしい舞台でした。
辻凪子さんは、立ち振舞いに弾力があるので、
不自然になってしまいそうな仕草も、
スルッと自然にやってのけてしまうその姿に感心してしまいました。
そしてなにより、声が良いんです。聞いていて心地よい音域なんですね。
私の中で、良い役者さんの条件の一つが声なんです。
どなたか研究してほしいと思っているのですが、
過去の名優の声の音域を統計データにしてほしいなと。
名優の音域って絶対あると思うんです。
その音域では、どんなボソボソ声でも、聞き取れてしまう何かが
あるような気がしています。
樹木希林さんの声もそうですよね。
ボソボソと喋っているのに聞き取れます。
声の出し方の特殊な訓練の賜物かもしれませんが、どんな訓練したら、
そのレベルに達せれるのでしょうか。
何でも聞き取れてしまう音域。
不思議なので、解明したい。
ここでは女優さんの例えですが、
男性の俳優さんにも声の音域はあると思います。
あ!もしかしたら!
映画って、役者さんの声の交響曲かも知れません。
と顔に似合わない事を言ってみましたが、本当にそうかも知れませんね。
ん〜良い声。
今後の辻凪子さんに注目です。
試しに聞きに行ってみては。