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創作に集中する日々

ここ二ヶ月、ろくに仕事せずに、ずっと編集作業をしています。

自主映画で制作しているドキュメンタリーの編集です。

2月の下旬に撮影が終わり、その2月中に補助金の精算をせねばならず、それが終わったら確定申告なんてのをやってたら、編集を本格的に始められたのは3月中旬でした。

全素材で150時間分ぐらいあります。
それを90分にすべく作業を始めました。
自分で撮影したから、何を撮っているかは分かっています。
でも、やはり、編集はなかなか手ごわい。
1シーンを成立させるのに、大体3日かかります。
素材を見ながら抜粋していき、言葉を選び、構成していきます。

膨大な素材に埋もれて、逃げ出したくなりそうに何度もなります。
「やるしかない」「やらないと進まない」「やれば進む」「あともう少し」「もうすぐもうすぐ」なんてのを口癖にして、自分に暗示をかけて乗り切っています。

編集に集中できるように、体調を崩さないように、お酒を飲むのをやめました。
朝5時に起きて7時まで編集。
朝食食べて子どもを保育園に送って、9時から17時半まで編集。
お迎えに行ってお風呂入れて夕飯食べて、21時から24時まで編集。
こんな生活をずっとしてます。

やっと、やっとです。
最初のオフラインが出来上がったのは5月上旬。GW明けです。
やりきった感は少しありましたけど、尺が2時間をオーバーしていたので、やっとスタートラインに立ったようなものです。
それからは、全体の構成を計算しながら、ナレーションと言葉のリズムを作りながら、細部を詰めていきます。

ドキュメンタリーの編集をしている時に、いつも感じることは、
構成は、論理的に、科学的に。
編集は、直感的に。
ってことです。
構成は「どうすりゃいいんだよ」の連続です。素材を丹念に見て、見て、見て、あっちこっちやってみて、何度も違う、良いね、を繰り返して、やっと「なんか良くなったな」となります。
その上で、編集は、あの画あったな、この画もあったな、と無になって手を動かしていきます。でやっと「人に見せてもOKかな」となります。

ピクチャーロックが出来たのは先週です。

ピクチャーロックをして、音楽チームと字幕チームに展開して一安心。
でもなく、ピクチャーロックした時は自信満々なのに、数歩歩けば不安が襲ってくるのです。
あそこ成立してるか?とか
やっぱりあのコメント復活させる?とか
キリがありません。

そして、ピクチャーロックしても私の作業は終わりではなく、
その後は、カラコレをし、さらにテロップ入れをします。

自分の作りたいものをカタチにする。
疲れるけども、やはり楽しいです。
今回はプロデューサーを入れていません。アドバイザーもいません。いつもはオフライン試写して、色んな方に意見を聞いて直してきました。ですが、今回は自分一人でピクチャーロックの判断をしました。
自分が観て、腑に落ちて、琴線に触れてれば、それでOKです。
だって完全なる自主映画ですから。

自分で「作る」と決めて、自分で動き出したので、自分で最後までやりきる。と無心でやっています。
慎重にならない。思い立ったら行動をして、バカになってやってます。仕事には無い感覚です。

今は、カラコレ作業をしています。
カラコレもすごく楽しくて、あっという間に一日が終わってしまいます。
でも、編集ほど追い込まれていないので、作業する時間を分割することにしました。
生活が習慣化してしまったのか、朝必ず5時に起きてしまうので、朝5時から7時は次の映画の作業をすることにしています。
そして9時からずっとカラコレ。
今はこんな毎日。

今の楽しみというと、作業中に、音楽の渡邊さんから「デモです」と音楽が上がってくるのです。
想像以上で、毎回鳥肌が立ちます。
アートディレクターの村上さんのタイトルも、地図も、テンションを上げてくれます。

自主映画だからって制作は一人でやってるようで、実はいつもの仲間たちが支えてくれています。

完成まであともう少し。

早く皆んなに観てもらいたい。
そんな映画が出来つつあります。

どんな映画かが気になる方は、下記をお読みいただければと思います。

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