PayPay不正利用騒動は盗品の闇市流通なのか
「100億あげちゃう」キャンペーンで世間を騒がしたPayPay。その経済効果を試算する人もあり、景気回復の一助と喜ばれる中、ツイッターランドでは「不正利用をされた」と被害を訴える声が大きくなり、水を差す事態に。
ツイッターランドの動向を見つめ続けるサブカルライター・モトタキが、学術的では決してない戯言で、この事象をそれっぽく語る。
PayPayを利用していない人たちが次々と被害に
PayPay公式から「情報流用した事実はない」と発表されたが、問題はそこではない。
そもそも、ツイッターランドの声を聞く限り、利用者が不正利用されたのではなく、利用していない人のクレジットカードが次々と被害に遭っているのだ。
なぜ、こんな不思議な状況になるのか。
今回の騒動のターゲットが、かつて流出したクレジットカード情報だからではないかと囁かれる。PayPayに登録していれば、その情報を握っていたとしても二重登録は出来ないので不正利用ができない。むしろ、利用していない人間のクレジットカードこそが今危ないようだ。
では、PayPayに落ち度はないのか。
ツイッターランドでは、「アプリのクレカ登録時に3Dセキュア、つまり本人認証がない。これはザルすぎるのでは」との非難の声が上がる。
盗品を闇市で捌く関係性が生まれた疑惑
今まで盗んだものの持て余していたクレジットカードの情報が、PayPayのザルな登録環境によって利用価値が生まれた。そういう流れがあるのではと、考える人は多い。
つまりは、盗品と闇市の関係だ。アシのつきやすい美術品は闇オークションで流される、なんて話がルパン三世のネタであったが、まさにそのような状況が今回起きてしまったのでは。
PayPayにその意図は無かっただろう。だが、システムとしてそうなってしまった可能性は高い。
せっかくの朗報であったはずのPayPayにケチが付いた形になってしまった。電子マネーを一般化する未来も少し遠のいてしまったかもしれない。一番の悪は不正利用を繰り返す犯罪者たちだが、そこにつけ入る隙を与えて、文化の流れを淀ませてしまったPayPay。名誉挽回の一手はあるのだろうか。
とりあえず、PayPay利用をした覚えのない人はクレジットカードの履歴をチェックしておくべきだ。ただ、便乗詐欺も増えるはず。妙なDMのリンクに誘導されないようにも気をつけよう。
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