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VTuberバトルロワイアル5を「ぽんぽこ」「ピーナッツくん」「葛葉」「柊ツルギ」視点でみたら謎の感動が生まれた

1月21日、VTuber天開司(@tenkaitsukasa)が主催するMinecraftイベント「VTuberバトルロワイアル5」が開催された。その名の通り、5回目の開催であり、毎回脱出ルートは用意されているものの、誰もそのエンディングにはたどり着けず、裏切りによる血のエンドばかりだった。

今回の出演者は、赤見かるび(@AkamiKarubi)、叶(@Kanae)、葛葉(@Kuzuha)、椎名唯華(@ShiinaYuika)、シロ(@CyberGirlSiro)、兎鞠まり(@TOMARI_MARI)、柊ツルギ(@HiiragiTsurugi)、富士葵(@Aoich)、ピーナッツくん(@Peanutskun)、ぽんぽこ(@pokopea)、夕刻ロベル(@YukokuRoberu)、ルイス・キャミー(@LuisCammy)の12名。

この12名が、無人島でデスゲームを繰り広げるのが、今回の企画だ。雑にいえば、映画「バトル・ロワイアル」のパロディであり爆弾付きの首輪を装着された状態で、PUBG的に無人島のあちこちにある武器やアイテムを拾ってサバイバルする。また、脱出エンディングを目指す謎解きゲームとしての一面もある

推しの視点を鑑賞

超個人的な理由により、今回は推しであるピーナッツくん、ぽんぽこ、柊ツルギ、葛葉の視点を追いかけた。すると、偶然にもそれぞれが違ったグループの人間となっていたことで、大きな流れを楽しむことができた。

なお、観る順番は、この順番がベストに思えた。違うかもしれない。もうこれは超個人的な感覚である。だが、それでいい。だってこれほぼ日記なので。それでも、お付き合いしてくださるかたには感謝。

闇落ちの美学を堪能するピーナッツくん

最初に見たのはピーナッツくんの視点だった。この視点は、本当にピーナッツくんが好きじゃないとしんどいかもしれない。群れないからだ。徹底的に単独行動をとりつづけるので、ほかのVTuberとの絡みがほぼない。

しかし、殺意は高めだ。基本的に誰とも関わらず、手に入れたスナイパーライフルでだれかを狙撃するシーンだってある。謎に全参加者の音源も用意してあり、それを駆使するのもトリッキーだ。基本は、闇落ちセリフの独り言が多く、孤高。謎のツルギ向けラップを披露することもある。

一番の見どころは、終盤。今回はチーム分けがされて、赤チームだったピーナッツくんがチームプレイを魅せる。変装するアイテムで葛葉の姿になり、葛葉が配信で喋る音源を流しながら、青チームを騙し討ちしようとする。

だが突撃した瞬間、そこに葛葉本人がいたのも面白いが、青チームは首輪の破壊方法を見つけていた。青チームにいるぽんぽこが説得することで、ピーナッツくんは攻撃せず、協力することになる。ここがアツい。

ピーナッツくんは基本裏切りロールプレイであり、言葉を疑ってかかる。だが、ぽんぽこならば、その声が嘘なのかどうなのか、きっと判断できた。だから信じたんじゃないだろうか。なんて、これ妄想です。楽しいね、膨らむ妄想。

しかし、そこで終わらない。脱出ルートに入ったものの、脱出地点から脱出できる人数は限られている。ピーナッツくんがさらっと脱出の権利を手に入れると、ここで裏切り発動。ほぼ同時に赤見かるびも近くの脱出拠点で裏切っていた。

しかし裏切り者どもに勝利の女神は微笑まない。赤見かるびは葛葉によって始末され、ピーナッツくんは夕刻ロベルによって海に散った。闇落ちルートはこうじゃないといけねえな。

敵陣営から危機一髪の逃走をキメるぽんぽこ

次に観たのは、ぽんぽこの視点。これが孤高のピーナッツくんと、完全に真逆のプレイスタイル。ヒトを探して絡んでいくスタイルなので、同じイベントとは思えない画変わりが面白い。

第一村人は、柊ツルギ。これが運命の出会いになるとは、最初は思いもよらなかった。ぽんぽこも、柊ツルギも、Minecraftはほぼ初心者。しかも、アイテムも風変わりなものが多く、ぽんぽこが手に入れた「敵探知機」をツルギが誤って使ってしまう。

これによって、ツルギはぽんぽこの舎弟になる。ぽんぽこのヤンキー仕草と、ツルギの舎弟仕草が噛み合いすぎて楽しい。ぽんぽこ組は、ツルギのほかにも、初心者の富士葵と熟練者の兎鞠まりがパーティにくわわり、探索は進んでいく。

ぽんぽこはヒトと繋がろうとしつつも警戒している場面が多く出てくる。叶や椎名唯華、葛葉に対しては騙し討ちする可能性を常に考えていた。

面白さが一気に加速したのは、やはり赤チームと青チームに分けられた3日目の朝だ。青チームになったぽんぽこだが、ツルギは赤チーム。それどころか、まわりは赤チームばかりだった。

並のライバーなら逃げ出す恐怖の状況だ。ここでツルギがチーム分けより義理を優先するのがアツい。

赤チームである叶がチーム確認をしにきたドキドキの緊迫のシーンで、ツルギが「俺ら赤赤でした」とぽんぽこも赤の仲間であると嘘をつく。しかし、ぽんぽこはテンパっているのか「わたし青です」と答えてしまうやらかし発生。叶はきっとその時点で、ぽんぽこは青だと認識したはずだが、泳がせることを選択したのだろう。ぽんぽこは赤チームだらけの空間を歩き回ることになる。

赤見かるびをくわえた、ポンコツ初心者三バカチームが結成されるが、椎名唯華が敵探知機を使用したことで、三バカチームのうちひとりが青だとバレてしまう。赤見かるびが速攻でぽんぽこが青だと看破し、ぽんぽこは猛ダッシュで脱走。

しかし、ぽんぽこは行き止まりに追い詰められてしまう。「しぃしぃは嘘しかつかん」と、椎名唯華が嘘つきだと口で攻撃してみるが、覆らない。ここで、富士葵と葛葉が青チームだと知るのも、ちょっと面白い。

最終的に、ぽんぽこは「ツルギいけ」とけしかけることを選択する。ツルギも流石に鉄砲玉になるのは躊躇い、「ぽんぽこさんは青」と本当のことを提示しながら話し合いによってぽんぽこを助けようと動き出す。

その話し合いの場に、青チームの兎鞠まりやシロも現れたことによって混乱状態になり、ぽんぽこはそっとそこを離脱した。奇跡的な脱出劇にふるえてしまう。さすがぽんぽこ。そこに痺れる憧れる。

「最初の恩は返してもらった」と、置いてきたツルギに感謝の言葉をつぶやいていたが、4日目の死亡者アナウンスで柊ツルギの名前があるのをしって、驚いて取り乱し、罪悪感でいっぱいになってひとり謝罪を叫ぶシーンはドラマティックだった。

その後、ツルギの命を背負って、より本気で生き残りプレイをするのは本当に激アツ。なお、再会した叶からツルギの最期を伝えられる。

もはや仁義なき戦いだったツルギの最期

ぽんぽこを逃したあとの柊ツルギだが、赤チームに疑われて撃ち殺されることはなかった。

ぽんぽこが消えたことで誰を信じればいいかわからず、もはやSAN値ピンチに陥って発狂寸前になるツルギ。それでも、なんとか落ち着きを取り戻そうとするも、シロに銃殺されてしまう。

それをその場ではきっかけに抗争が勃発。「ヒトは救われないな」と屋根から様子を見ていた叶がシロを始末し、椎名唯華が兎鞠まりを抹殺した。粛清の嵐だ。

霊体となったツルギは、ぽんぽこの後ろを追いかける背後霊となる。自責の念にとらわれ「ツルギを蘇らせたい」と、願うぽんぽこに「生きててくれればいいよ」と叫んだり、頑張れと応援していた。死んでもアツかった。

トゥルールートをひた走った葛葉

そして、最後に観たのは葛葉視点。「技術者の日記」を手に入れたことで、脱出への道を歩みはじめる。はたして、「熱を与えたら首輪は壊れる」との情報はどう活かすのか。

そんな攻略ターンではなく、ジョークアイテムの改造メガホンで赤見かるびと爆音戦争を繰り広げるところは笑ってしまう。このハイテンションのちょけこそ葛葉。

たまたま出会った叶からもっていた「L-TIM2 取扱説明書」と交換することで、「L-TIM2」が必要であることを知った。良い展開。葛葉は富士葵とルイス・キャミーで謎解きチームを結成した。

葛葉が「L-TIM2」は、たいまつではないかと気付く。「ライフーたいまつ」の略称なのは嫌いじゃないネーミングセンス。その瞬間にピーナッツくんの凶弾に撃ち抜かれる葛葉。あのとき、ピーナッツくんが狙撃したのは葛葉だったのか。

しかも体力はほぼミリ。たまたま防弾チョッキを着ていたから生き残るのはも、もはやドラマ。ここでもし葛葉が斃れていたら、今回の脱出はきっとなかったことを考えると、本当に激アツ。

いろいろ考えた結果、富士葵がたいまつで殴ることを提案。これで首輪の破壊する方法を発見できた。しかし、この破壊されていく首輪のテキストが爆発しそうで怖いのが意地が悪くって面白い。勇気がなければ、解決できない仕組みなのがいい。

さらに富士葵が禁止エリアのかたちから船で脱出する可能性を推理するのもなかなか鋭い。ここで船のほうに向かったことで、ぽんぽこと合流。ぽんぽこは、すぐにたいまつで殴られることを受け入れるのが面白かった。

葛葉に化けたピーナッツくんの騒動もここで勃発した。ぽんぽこがピーナッツくんを説得してるとき、いつでもピーナッツくんをヘッドショットできるように照準を定めている葛葉が渋い。カッコいい。常在戦場。その戦士の精神に痺れるぜ。

全員の首輪が解除されたが、運営に検知されてしまい、ZN-4脱走用殲滅プロトコルが発動準備されることになった。5分以内に脱出地点に向かわないといけなくなる展開。

ここで葛葉が裏切って行動に出た赤見かるびを速攻で排除する葛葉。そのまま、もっとも遠い脱出地点に向かう葛葉。ぽんぽこと合流して一緒に向かうがタイムリミットがどんどん迫っていく。

ぽんぽこが「置いていってくれ」と叫ぶが、葛葉は見捨てない。そして撃つ覚悟はあるかと確認すると、これにぽんぽこは即答で「ある」と答えた。はたして、間に合うのか。

脱出拠点の近くまで来ると、そこに叶がいた。叶は一度は山にある脱出拠点に辿り着いていたが、そこの権利を富士葵に譲ってきているのが痺れる。だが、脱出拠点を奪い合うかと思いきや、辿り着けなかったのは悲しい。

そして、完全爆破されていく無人島。壮大なエンディングだった。面白かった。ところで、ZN-4脱走用殲滅プロトコルのZN-4ってなんなんだ。全員死とか、なのかな。違うか。


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