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一般人による論文の読み方
普通の人には、とっつきにくい論文の読み方についてです。
ちょっと難しい一般人に教える科学論文の読み方
以下の方法が紹介されています。
でも普通の人には難しい。もっとやさしい読み方がありました。
科学者が一般人に教える「どのように科学論文は読むべきなのか」の11手順 https://t.co/3nRGWZ4TvI
— Podoro (@podoron) July 4, 2017
そりゃここまで出来たら理想だけど、これは研究者の読み方であって、これを一般人に求めたらハードル上がり過ぎて「論文を読んでみる」がますます遠のくだけかと。1/
“気になったニュースなどあったら、元論文を検索してAbstractに目を通してみる”を習慣付けるだけでもまずは十二分だと思うけどね。
— Podoro (@podoron) July 4, 2017
日本の場合、誤訳によって内容が全く別物になってたり酷いと真逆の結論になってたりするのも実際たまに見かけるので、英文元記事読むだけでも大分違う。2/
私は、単に気になったトピックとかは、検索かけてAbstractに目を通していって、良さ気なものがあればIntroとDiscussionだけ読んでみる。んで、ちゃんと読みたいと思えたらもう一度頭から全部。
— Podoro (@podoron) July 4, 2017
今はネットで無料で読める論文多いし、もっと気軽に読んでみればいいのでは。3/
日本で言えば日経サイエンスのように一般向け「科学メディア」と銘打ってる所は良いのですが、科学系記事もよく載せる翻訳ニュースサイトみたいな所だと、気になって元論文チェックすると明らかに誤訳なんて事が少なからずあるのが怖いですね。https://t.co/fbMTZEjNXC
— Podoro (@podoron) July 4, 2017
「科学はなぜわかりにくいのか」:科学が深く関与するにもかかわらず、科学の範囲内では結論が出せないケースを「トランス・サイエンス問題」と呼ぶ。科学論文では、アブストラクトと最初の段落、引用論文リストに目を通せば、どのような流れの中で何を主張しようとしているのか、凡そ所が把握できる。
— kazu (@raratiger) August 19, 2018
学生による論文の読み方
学生向けに図解しているものがありましたので紹介です。
慶應義塾大学の人が公開している「論文の読み方」の資料が有益なのでシェア。あまり触れられない「研究の流れ」の把握の仕方、論文の構造、特にイントロダクションの読み方について具体例を交えて解説。論文の書き方の勉強にもなりそう。
— ロボ太 (@kaityo256) May 18, 2024
スライドはこちら👇https://t.co/bxSzOvi2xT pic.twitter.com/D4N7fSOemi
学生向け論文の読み方関連まとめ
AIの使い方
毎年使っている「論文の読み方」のスライドに一枚追加。こういうことは折に触れて伝えていかないといけない。 pic.twitter.com/7w7aT66lYv
— ロボ太 (@kaityo256) February 19, 2025
あなただけではない:科学論文は読むのが難しくなっている
英語論文でさえ一般人には読むのが難しくなっているそうです。
2015年の論文は19世紀の論文より読むのが困難である−そしてその理由は単語だけのせいではない、Philip Ballがいう
スウェーデンの研究チームが現代の科学テキストは一世紀前より人を寄せ付けないことを示唆する。まったくだ。例えばNatureを無作為に取り出すと、要約に以下のような文章を発見するだろう:
ここに我々はマウスではDND1が、主にmRNAの3’非翻訳領域にあるUU(A/U)トリヌクレオチド配列に結合し、そして直接CCR4-NOTデアデニラーゼ複合体を動員することで標的mRNAsを不安定化することを示す
しかしカロリンスカ研究所の神経科学者William Hedley Thompsonとその同僚が彼らの解析で取り組んだのはこの種の専門用語だらけの文だけの問題ではない。122の主要雑誌に1881年から2015年までに発表された70万以上の英語の要約を点数化した。彼らの研究はリプリントサーバーbioRxivに3月28日に発表されたが、増えているのは専門用語だけではないことを示唆する。
著者らによると「一般科学専門用語」つまり技術用語ではないが科学論文の標準的語彙としてよく使われる多音節の単語が増えている。頑健な‘robust’, 有意な‘significant’, さらに‘furthermore’および背景にある‘underlying’といった日々使うが特に科学文献に多い単語を含む。これらの単語そのものが曖昧なわけではないがそれらが多くなると文章を読むのに精神的負荷が大きくなる。
Thompsonらは読みやすさの標準指標、単語当たりの音節数や一文当たりの単語数、一論文当たりの予め定義された標準用語以外の単語の数などを使って文章を調べた。これらの指標では傾向は極めて明確で、1881年以降読みやすさは著しく減少している。
(略)
ではどうやったら科学論文の読みやすさを改善できるのか?まず最初に魔法のように上手に書けるようにはならないことを認識すべきである。論文案を最初に書くのは研究チームの若いメンバーであることが多く、良い文のモデルを知らず既存の雑誌を見習って書く。そして彼らはジャーゴンに溢れて複雑なものが科学論文だと思う。それが原因の一つであろう。ではどこに良い文のモデルがある?必ずしも科学者とは限らない良いライターがどこにでもいる。洗練された読者が洗練された書き手を作る。学生達にNatureではなくDarwinやDawkins やDickensを薦めてみたら?
It's not just you: science papers are getting harder to read
https://www.nature.com/articles/nature.2017.21751
エビデンスに注意
論文の再現性
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
— 骨しゃぶり (@honeshabri) December 6, 2020
9割の人が知らない再現性の危機 - 本しゃぶりhttps://t.co/c0mpH35IPk
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本の読み方
個人的には、素晴らしいとうなったのは、本を読んだときに、「より深く読む」ためのメタスキル。こういうのに基づいて、解説されるし、話し合をするし、親御さんはこういう風に読んだ本を質問してあげて-みたいに言われる。出来ないけど(笑)。構造に分解するのね。 pic.twitter.com/0jTgCjaX0o
— ペトロニウス (@Gaius_Petronius) May 16, 2022