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英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(66)
80'sに活躍した女性ボーカリストのグループは数あれど、中でも声量のすごさで真っ先に浮かぶのが、ハートのアン・ウィルソンさん。
そしてハートと言えば、私なんかはアメリカはシアトル出身ということで妙に覚えています。今日は、数々のヒット曲のなかでもこの曲、
Alone
サビの部分を取り上げます。
Till now I always got by on my own
I never really cared until I met you
And now it chills me to the bone
How do I get you alone?
How do I get you alone?
● How do I get you alone?
(どうしたらあなたと私の二人きりになれるの)
よくaloneをlonelyと混同するケースが多々見られますが、aloneには「孤独」とか「寂しい」といったニュアンスはなく「~だけ」ということです。なので、この歌詞の意味は「どうやったらあなただけを手に入れられるのか」→「どうやったら二人きり(あなたとわたしだけ)になれるの」といういこと。構文的にはHow do I get (you are alone)?と考えるとすっきりするかと。aloneの他に例をみてみると、
Just two of us alone.「私たち二人だけ」
He came here alone.「彼は一人でここにやってきた」
I went to Hokkaido with my family alone.
「家族だけで北海道に行きました。」→「家族水入らずで北海道に行った」
● Till now I always got by on my own
(今まで常に一人でなんとかやってた)
句動詞get byで「なんとかやる」ということ。こういう「動詞get+前置詞」には予想もつかない意味があるので要注意です。例えばget at。どんな意味だと思いますか? これで「ほのめかす、言おうとする」ということ。What are you getting at?で「何を言おうとしているの?」になります。
● And now it chills me to the bone
(今はとても寒くて怖いの)
chill 人 to the boneは文字通り「人を骨まで凍えさせる」つまり「とても寒い」という意味のほか、to cause someone to be very scaredという意味も。「怖い」という心理状態にさせるということ。ここは一人ぼっちで不安で怯えている状態を表現していると思われるのであえて上のような訳をあてました。
ハートと言えば、次の曲も私にとっては思い出深い曲です。大学生になって一人でぼろくて汚い下宿に住んでいた時、よくラジオをひねるとこの曲がかかっていたからです。
Again, it takes me back to the good old days in my early 20's. How about you? What memories accompany this particular song?