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英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(50)

久しぶりに洋楽に戻りましょうか。今日は、日本ではなぜか絶大な人気があるカーペンターズさんをピックアップ。選んだ曲は、     

        Top of the World 


美しいハーモニーで知られているカーペンターズさん。恋をしている幸せの絶頂気分を歌っています。学校の英語の授業で習ったという人も多いでしょう。ある世代の英語の教師は、洋楽と言えばこの曲を選んだものです。

では歌詞を見てみましょうか。

I'm on the top of the world lookin' down on creation   
(私は世界の頂上にいてこの世を見下ろしている)

タイトルのtop of the worldは直訳すると「世界の頂上」。でもこれは「幸せの絶頂」という意味で使われていて、まるで天国(Heaven)にいるような気持ちを表しています。

heavenには「非常に幸せな状態」という意味もあるんです。つまりこの文は、天国からcreation「神が創った地上の生き物すべて= この世(the world)」を見下ろしているということです。

ところで、日本人にとって発音が難しい高難度の単語と言えばなんだと思いますか?いろいろある中、その筆頭にあげられるのが、

             world [wǝːr ld]

です。日本語読みの「ワールドォ」ではありません。この単語[w][r][l]と日本人になじみのない音が3つも入っています。特に[r]と[l]は正しい発音の仕方で、何度も声に出して口に形状記憶させておかないと、いつまでたってもうまく発音できないやっかいな代物です。日本語では普段使わない音で、あご、舌、口の周りの筋肉などを十分使う必要があるため、日本人には最高難度の発音といってもいいでしょう。この単語の発音をさせるとその人の英語力がだいたいわかります。

なおworldがうまく言えるようになると、girlも上手にできるようになります。

ちなみにworldには「地球、世界、世間」などの意味のほかに もう一つ、恋人同士でよく使われる意味があります。例えば、You mean the world to me. これどういう意味だったか覚えていますか? 過去の記事でも解説しまいた。

そうです、the worldには「大事な宝」の意味がありました。そこから「あなたは私にとって大事な宝を意味する」つまり「あなたはわたしにとってかけがえのない人(= You mean a lot to me.)」でした。誰でも知ってる単語ですか、なかなかスッとは出てこないですね。

ところでカレンカーペンターと言えば、anorexia「拒食症」で命を落としたことで有名です。原因は平均的な女性と比較してぽっちゃりしていたことを苦にしてと言われていましたが、後にその背後には親子関係があったとも言われています。何が真相であれ、32歳でこの世を去り、あの美声がもう聞けないのはとても残念です。

合唱。



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