見出し画像

英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(77)

また洋楽に戻りましょうか。今日は、現在もヒットチャートランクインを続けるスーパースター、レディ・ガガ(Lady GaGa)さんです。取りあげる曲は、    

          Born this way

          
彼女の代表曲の一つで、人種や性的指向、個人的な経済状況が何であれ、自分を愛して、自信を持って堂々と生きて行こう、という曲です。LGBTQに理解のあるガガさんならではの曲ですね。


出だしの「It doesn't matter if you love him, or capital H-I-M
このcapital H-I-Mは「大文字のHIM」のことでhimとは「神」のことを表すのではと推察されます。

● 会話に頻出のain’t [éint]

Oh there ain't no other way
Baby I was born this way
Baby I was born this way
Oh there ain't no other way
Baby I was born this way
I'm on the right track, baby
I was born this way

「Born This Way」 by Lady Ga Ga

there ain't no other way(他の道なんてあり得ない)

会話でよく耳にするain’t。主語が何であってもis not, am not, are not, has not, have notなどの代わりに使えます。このain’tは、標準的な言い方ではなく、教養がないとされてきましたが、今日では日常でかなり広く使われています。ただし、あくまでもスラングなので、使う場面や状況を熟知していないと痛い目に遭いますから、英語学習者は使用を控えたほうが賢明です。

ain’tはno, nothing, nobodyなどの否定を表す語と一緒に使われることもあり、その場合はthere ain't(is not) no other way.で否定が二つ(notとno)になり、「決して~でない」と否定を強調する用法で、黒人英語「Ebonics(エボニックス)」から来ていると言われています。正式な英語にするとThere is no other way.「他の道(other way)なんて絶対あり得ない」という意味になります。くだけた会話では、否定が一つでは弱く感じられるため、追加してその気持ちを強めようとしたものです。

ちなみにこの「否定+否定」=「否定の強調」は、

I don't need no education.(教育なんて全然いらない)
I didn't know nothing. (全く何も知らなかった)

他、ザ・ローリング・ストーンズさんの名曲I Can’t Get No Satisfaction(満足なんかできない)でも使われています。

ミック・ジャガーさんはいつみてもカッコいいですね。今年で82歳。まだ現役バリバリです。かつて73歳にして八人目の子供が誕生ということでも話題に。 わおー。



いいなと思ったら応援しよう!