英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(55)
今日は2015,6年にあちこちでかかってたマルーン・ファイブさんのヒット曲
Sugar
結婚式場にサプライズで乱入するという映像で一躍有名になりました。
テンポもよくカラオケでも歌いやすいと思います。
以下の出だしで始まるこの歌。
今回は語法というより、音声面の解説をしたいと思います。
● 発音そのままを文字化
洋楽の歌詞では話し言葉をそのまま文字にした現象がよくに見られます。ここでもhurtingやloving、begging、killingがhurtin'、lovin'、beggin'、killin'のように[g]の音を落として、会話での発音をそのまま文字化しています。becauseを’causeというのもよくあるパターンです。
テイラー・スィフトさんの大ヒット曲Shake it offでもWho’s that fella over there?(あそこの奴、誰だい?)という歌詞にfellaという単語が出てきます。これはfellow(男、奴、野郎)のことで、やはり話し言葉をそのまま文字化した例です。こうして歌うことで、自然な会話調の感じを出すことができるので好んで使われます。
● 音のくずれ
会話で音が同化して起きるgonna(going to)、wanna (want to)、gotta(got to)などの音のくずれも洋楽の歌詞では頻出です。シュガーでもばんばん使われています。
ところで、Been a while.(ベナゥアイゥ)とは何の省略だと思いますか?
これはくだけた会話で、久しぶりに会った人にかける「お久しぶりだね」です。
It has been a while. → It's been a while. → Been a while.
という流れです。
さらにもう一例を。
Been there.(ベンネア)これは?
意外とよく耳にします。もうおわかりのようにI(We)'ve been there.が省略されたものです。では、意味は?
実際に使われている映像があります。人気番組「What would you do?」の日本語翻訳入りバージョンです。4:21~です。
司会者: You started everything. -
男性: 'Cuse we've all been there.
これで「あなたの立場(=there)にいたことがある」。つまり「私たちはみんな誰でも経験したことがあるから気持ちはよくわかるよ」ということです。つまりBeen thereは、「私(私たちは)そこにいたことがある」→「気持ちはよくわかる」→「わかる、わかる」という意味です。
このように、日常会話の聞き取りを難しくしているのは、単に「単語を知らない」、「英語の音変化を知らない」、それだけでなく、この「省略について知らない」というのも大きな原因の一つです。くだけた会話では省略のオンパレードだからです。Get it?
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