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ポジティブ=正義論、反対。
ネガティブはよくない、という風潮。
ほんとウンザリなんだよね。
確かに、ネガティブに捕らわれてるどどーしても行動に制限がかかったり、人生の歩みが遅くなったりするよ。
また、ネガティブ故に本人が苦しんでるように見えれば、ポジティブに引っ張ってあげたいって思うのも分かるよ。
でもでもさ。わたしは思うのさ。
別にネガティブでもよくない?って。
何か暗くて空気悪くする、とか、ウジウジして行動起こさないから困る、とか、そんな理由なんだったらさ。
ポジティブでいてほしいのは、結局そちらの都合でしょ?って。
前の職場で、ある同僚に対してこんな噂話してる人たちがいた。
「あの人機嫌悪い日あるよね〜」
「わかるー!朝から暗い雰囲気出してる日があるのよね」
「そうそう、こないだそういう時に話し掛けたら、ぶっきらぼうな返事されて腹立っちゃった」
「本当気分悪いよねー」
プチ、衝撃。
常にご機嫌な様子を周囲にアピールするのもお仕事なの?
人間どうしても調子出ない日ってあるじゃん。しょうがないじゃん。
でも、どんよりさんな自分をうっかり見せてしまうと、他人に迷惑になるってことが分かった。
そこから、わたしのお仕事ルーティンに「常にご機嫌でいること」が加わった。
元来わたしは鬱々とした人間だから、ご機嫌ポーズをとることに、それはそれは多大なリソースを割くことになった。
ときどき電池が切れて、ネガティブさんオーラを出してしまう日があった。
そしたら、周りが「今日はどうしたの?」「最近落ち込んでるね」って声かけしてくる。
管理職まで「あの子ここのとこ元気が無いから励ましてやって」って裏から手を回してくる始末。
ありがたいなぁ。皆いい人だなぁ。
――ネガティブなわたしは要らないんだなぁ……。
皆の親切に見合った報酬を返さなくっちゃ。
優しくしてくれてどうもありがとう。
――本当は、余計にしんどいだけなんだけど……。
ほんで、弾けちゃった。わたしは。
他にもいっぱい理由はあるんだけどさ。
だからね、ネガティブがダメって価値観で余計苦しいネガティブもあると思うんだよ。
自分がそうだったから。
ポジティブ正義論、反対。