匿名競作企画の投票にあたり考えてることを言語化してみた
※投票先は書いてません
ちなみにあの、私はラノベ買わない人間なので、ラノベ作家志望ないし書籍化済みの先生方にとってはお客様ではないのです。見込み顧客ですらないのです。ないのです……(小声)
なぜか知人からは目の肥えた読書家のように扱われるけれど、現在進行形で出版業界を買い支えるロイヤルカスタマーでは間違いなくない。
一般文芸、それもちょっとニッチな文学なんかを嗜むのが真の読書家みたいな風潮ありますけど、あれ違和感あるんですよねえ。
私は文学が好きですし、文学には文学の価値があるのはとってもよくわかりますが、ぶっちゃけ金はたいして生まないと思うんですよ。
すくなくとも私は金落としてない。自分が読書家を名乗るなんて烏滸がましいとかなんとか謙遜してくる自称ライト層より絶対に金落としてない。
こうなると一体どっちがライトなんだって話ですよ。お前ら重課金のへヴィーユーザーだろ自信もてよ。おっと口が乱れました。
ライトノベルでもライト文芸でもエンタメ小説でも括りはなんでもいいけれど、母数を考えたら経済圏の中心にいるのは自称ライト層だって絶対。丁重にもてなされるべきお客様はそっちだよ。
――なんてことも頭の片隅に踏まえつつ、閑話休題。
競作企画は「上手さ」の優劣を競うものだと考える方も多そうですが、個人的には上手さ(≒小説としての完成度・技巧)は重視してないんですよね。
主催者に「上手い小説No.1を決める競技です」って言われたらそのように判定しますけども、大体どの企画も「一番好きな作品/面白かった作品に投票してください」って書かれてるので、文壇より市場に近い総合格闘技なんだなと受け止めてます。
正直、市場において上手さってあんまり役に立たないなって思うんですよ。すげーって思われる権威はあるし、好まれる要素の一つではあるけど。
大抵の人は「すげー!」より「好きィ!」に金払うし、上手いから好き、下手だから嫌いにはならないと思う。私はならない。
私が企画の評価をするときの基準は、純粋な上手さでも個人的な好みでもなくて、アンサーとしての適合度みたいな隠れパラメータのが重要。
その企画において、その作品を求めている読者にとって、どれだけ期待を裏切らずに感情を動かすか。好きになってもらえそうか。みたいな。
そういう視点で突出してたら、一般的な小説の完成度として上手くなくても個人の趣味として好きじゃなくても「ハイこれ優勝」って即決しちゃう。
横並びで選べない場合に、好みや上手さの視点が出てくる。どの軸を優先するかは企画趣旨や集まった作品の傾向にもよるから一概に言えない。
こういうの画一的な定量評価に当てはめるとしっくりこないんですよね。柔軟な定性評価のが似合うというか、そうじゃないと評価できなくて。
人によると思いますけどね!
あくまで私の場合は型にはめるとかえって妥当性が損なわれてしまう。
で、今回の書き出しコロシアム。
困った。すごく困った。このあいだの文フリでもTLでも大盛り上がりだったので遅ればせながら読んだはいいものの。
企画テーマから読者の期待がイメージしやすい場合は選びやすいけど、書き出しコロシアムみたいな前提バラバラな腕試しは向き合い方が難しい。
投票者の母数が多いから一読者としての完全な好みでいいんじゃない? とは言えど。
好きィィ! 続きはよ!
ヾノ。・ㅅ・)ノシ バンバン
くっ、この情動体験は胸に刻まれる…
_:(´ཀ`」
って悶えるほどの私の好みドストライクなゾーンは、立ち上がりの遅いロングスパンの伏線回収や壮大な風呂敷を畳み切る物語、エンタメ性に依らない社会的あるいは情緒的な文学なのです。
つまり致命的に相性が悪すぎる。
絶対に出てこないし、出てきても勝てないし、たぶん企画趣旨的に勝っちゃいけない。
だって書き出しつまらないもん。(失礼)
面白さで好きなわけじゃないもん。(超失礼)
ストライクゾーン外も読むし好きだけど、もう何年もWEB小説を読む習慣がなくなってる。ラノベも買わない。一般文芸すら頻繁には買わない。隙間時間に無料アプリでコミカライズは読んだりするけど、私が小説に求める体験は違うんだよね。原作としての可能性じゃなくて小説としての評価でしょう。うーむ。
連載の書き出しと仮定して、自発的に読みにいくハードルが高すぎて基準にならない。これ読んで! って薦められてブラウザバックするかって意味だと基本しないと思うよもう少し読んで判断するよ。書き出しだけで心には刻まれないよ。
むしろ1話だけだったらあらすじの期待感や一発ネタで掴まれたって言えるけど、3話もあると掴まれっぱなしってわけにいかず冷静になっちゃう。
どう選べば!?
ってことで頭を抱え。
すっごい困って3周くらい読んで投票しました。
投票しましたが、どの作品に入れたかはあんまり意味がないかなと思うので公表しません。
いや、票は票だ! むしろ接戦だからこそお前みたいな浮動票を掴めるかにかかってんだ! って言われるかもしれませんが。
再現性が乏しいというか。たぶん私と同じようなタイプが私と同じような投票行動をするわけではなく……私自身も2回目があれば変わりそうで。
こういう読者層に刺さるんだ! って参考になるならまだしも、そうでないなら伏せとこうかなと。
選ばれた方がヾ(*´∀`)ノ
選ばれなかった方が(´・ω・`)
とするくらいで
(´・ω・`)とする方のが多いわけだし。
カジュアルな企画はまだしも、ガチで争ってる方々に向けて、あなたを選びませんでしたって言うのも聞くのも胃がキリキリしちゃうからね。
ストレスは少ないに越したことはありません。
どうしてもって方はDMで聞いてください。
ということでお疲れさまでした! 解散!!
はてさて最終結果どうなることやら。