私がマルチ商法に引っ掛かりかけた話
こんにちは。KIZCLUEの元田です。
今は外出自粛ムードなのでイベントが軒並み中止ですね。早く収束して欲しいものです。
世の中がこうなる前、自分の事業をとにかく前に進めたい一心で、紹介頂いた人に会ったり、勧められたイベントに参加したり、ということをかなりフットワーク軽く行っていました。
事実、そこで得られた繋がりから学ぶことも多く、その嬉しさからさらにアクセルがかかっていたような感じです。
そんな折、とあるイベントでマルチ商法に巻き込まれかけました。
その時のことを少しお話したいと思います。
1、イベントでの出会い
知り合いから紹介してもらった、とあるイベント。
地域おこしがテーマで、色々アクションを起こしている人が20人ほど集まていました。
その中にはCEOを名乗る人もちらほら居て、「実績を出していてすごい!」と思っていました。
そこで知り合い意気投合した人の中にもCEO(以降、Tさんとします)が居て、こんな言葉を頂きました。
Tさん「威勢があっていいね。昔の自分を見ているみたいだ。ぜひ応援したい。明日ビジネスについてコーチングしてあげるよ。
あっ、実は丁度明日、僕のような人が沢山集まるパーティーが開催されるんだ。直前キャンセルがあって1席余ってるんだけど、来ない?」
なんてすばらしいご縁!!と興奮しつつ、即答でアポ取り・参加希望回答をしました。
後から思えば、うまい話すぎますね。笑
2、「はじめまして」だらけのイベント
パーティーは都心の高層マンションのパーティースペースで開催されたもので、6人の板前さんがその場でお寿司を握ってくれていました。
パーティーには40人ほどの人が居て、年齢も20~50代と幅広い印象。子供の姿もありました。
すごい世界だなぁと思う反面、「何の集まりなんだろう?」という疑問がふわっと浮かびました。
しかも、大半の人が「はじめまして!」と自己紹介し合っている。20代の人たちの中には若い女性も多く、全員が起業家っていう感じでもない。
疑問が浮かんだのもつかの間、誘ってくれたTさんが、私のことを色んな人に紹介してくれます。
正直私はそういうパーティーやキラキラした人が苦手なので、終始気後れしていましたが…
せっかく紹介して頂いていたので、頑張って愛想よくふるまっていました。笑
時折Tさんと話していると、「僕たちのビジネスの仕方は、君のビジネス展開にもとても役立つと思うよ。明日詳しく教えてあげる」と言われました。
その場では詳しく教えて貰えず、気になりながらその場を過ごしていました。
3、団体の正体
たまたま近くに居て話していた男性に、ふと聞いてみました。
私「皆さんは何をしている方々なんですか?」
男性「まぁ、インターネットには色んな口コミがあるけど…」
この言葉が妙にひっかかり、しつこく製品名を聞き出しました。
トイレに行くふりをして、ネットで調べてみて、すべて分かりました。
「あっ、これ、マルチ商法だ…。」
しかもマルチの中でも代表格で、被害者の声もたくさん…。
そう、私はカモだったんです。
それに気づいたとき、すっごくショックでした。
だって、自分の活動を後押しして下さる良いご縁だと思っていたから。
まさか狙われていたなんて… というショックと
このままカモとして残っていると、どうなるか分からないという恐怖で
「急用ができた」と言ってその場を立ち去りました。
その後もTさんからは連絡が来ましたが、本当にCEOか分からないし、名前も偽名かもしれないし、得体の知れない気持ち悪さから、ブロックしてしまいました。
こう考えると、名刺なんて何の証明にもならないのです。
4、マルチ商法は合法?
マルチ商法のことを、最近では「ネットワーキングビジネス」と言うようです。
なぜなら、マルチ商法には介在する「商品がある」から。
表向きは、あくまで「営業行為」なのです。
会員(営業する側。ディストリビューター)がうまく営業できれば、かなりの利益が得られる。不労所得となる、という誘い文句です。
5、マルチ商法の怖さ
上手く営業できれば儲かる。
でも、現実はそう甘くはなく、利益が得られるほど、成約をとることが難しいようです。
もしも達成できなかった場合、自分で買い取ることを強要されるようです…。
そんなこんなで、儲けるはずが借金まみれになり、身を滅ぼしてしまうようです。恐ろしい…。
商品は「健康になる」「高品質」と謳っていて
ディストリビューターは「人々を幸せにするために!」という言い訳で営業するのですが
Amazonで買えばもっと安く手に入るみたいです。
もっとも、もとはと言えばこれもディストリビューターが買ったもの、のようですが…。
いずれにせよ、付加価値が無いのに高値で売るのは、相手のことをカモとしか思っていないからです。
6、マルチ商法に引っ掛かりやすい人
性格上、マルチ商法のカモにされやすい人が居るようです。
実はこれ、割と私にドンピシャで(笑)、これも「私はカモだ」と自覚できた理由の一つです。
これを読んでいる方で当てはまる項目が多い人は、警戒心を持つことをお勧めします。
・長時間労働をしていて、不労所得に憧れがある。
・起業の夢がある。
・社交的で人見知りをしない。
・リーダー気質。
・権威に弱い。
・現状に不満がある。
7、この件から学んだこと
この件で一気に人間不信になった私ですが、
よくよく考えると「良いご縁」なんてそうそうあるはずが無いんです。
人は誰しも、自分にメリットが無ければ動かない。
たまに「ただの良い人」も居るので一概には言えませんが、そんな人も「ゆくゆくは自分に何かが返ってくる」のを期待しているのかもしれません。
そう考えると、実績も名声も何もない私に、都合のいい話なんてあるはずがない。
逆に言うと、
「”良い話”を引き寄せるには、実績を積まなければならない」
ということ。
楽に成功できる近道なんてない。
まずは着実にお客様に喜んで頂けるサービスを提供して、実績を重ねるしかないのだと、改めて感じました。
引き続き頑張ろうと発起した元田でした。
*参考記事*