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少しでも医療費を減らす小手先の技 ver1;高額療養費


一回の外来受診なら、そこまででもない医療医ですが、入院して手術なんてしたら、それなりにかかってしまい結構な負担となるものです。
最近、上限額を上げようという動きがありますが、それでも日本には高額療養費制度という素晴らしい制度があるため、負担額は抑えられています。
今回は、そこから更に医療費を減らせるチャンスについてのお話。

入院して手術となると高額療養費制度を使うことが多いですが、使い方次第で医療費に大きな差が出てしまうことがあります。
ポイントは、入院する時期
10日間の入院ならば、同じ月の中で入院を収めたほうがいいです。
絶対に入院を月またぎにしないことです。
入院する時期によっては自己負担額が2倍に跳ね上がってしまいます。

まず、高額療養費は月毎に計算されます。
病院も入院費を月毎で計算して患者さんに請求することが多いです。

例えば
年収約370万円~約770万円、医療費3割負担
高額療養費上限額:80,100円+(医療費ー267,000円)×1%
前立腺がんの手術で10日間入院。
入院費用100万円、3割負担で高額療養費を使わなければ30万円が自己負担額

1月10日から19日まで10日間入院して、1月11日に手術した場合
入院費用の自己負担額:80100円+(1000000-267000)×1%=87430円

1月30日から2月8日まで10日間入院して、1月31日に手術した場合
1月中の入院医療費:70万円
自己負担額:80100円+(700000-267000)×1%=84430円
2月中の入院医療費:30万円
自己負担額:80100円+(300000-267000)×1%=80430円
入院費用の自己負担額:84430円+80430円=164860円

同じ入院期間で同じ手術をしていても、月またぎの入院をすると2倍位になってしまうので、入院するなら、ぜひ月内の入院がおすすめ。

やるべきこと

  • 医師は、お金については素人以下なので、黙っていたら何も配慮されないと心得ること

  • 月末の入院を勧められたら、仕事の都合と行って、月初めの入院に切り替えてもらう

  • あまり、お金のことを言うと、面倒くさい患者と思われるので程々にすること

  • 緊急入院の場合は、諦めてすぐに入院すること(状態悪化して入院期間が長くなったら意味がない)

  • そもそも、入院日を自由に選べないような混んでいる病院では、提示された入院日程に従うこと(治療ができなければ意味がない)

以上、高額療養費の小手先の技でした。
ではでは~

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