アドラー心理学の「勇気づけ」「他者貢献」「共同体感覚」が繋がった話
漫画を読んでいたら繋がりましたのでその気づきを残します。
■一言感想
ジャンルが違えど繋がることもある
スマホでマンガを読んでしまうことが多々あるのですが、ふと「そういえばこんな漫画あったなぁ」と思い読み返したのが『喰わせモン!』という料理漫画。
作者の寺沢大介さんは代表作として『Mr.味っ子』や『将太の寿司』を書かれています。
私世代(40代)からすると料理漫画においてかなり有名なお方と思っています。
漫画としては全3巻となりますので短命に終わってしまったように思えます。
※個人的には好きだったのですが。
この漫画の1シーンをみて「あ!これアドラー心理学じゃん!」と思いました。
ネタバレ含みますが、箇条書きで。
【あらすじ】
・主人公(海)は札付きの悪だが、舌(味覚)が天才的で料理をプロデュースできる。美味いものを求める喰わせモン。
・主人公の舎弟(應一)はすりや盗みで生き延びている。天才的な手先の器用さ(本漫画では包丁さばき等調理を担当)をもつ
・このコンビがすごい料理を生み出していく
【私が気づきとなったシーン】
・主人公たちはふとしたきっかけでつぶれかけのラーメン屋の立て直しをする(最初はお金目当て)
・新メニューを開発し、お店を軌道に乗せようとするも競合店が新メニューを出しピンチに。
・ラーメン屋の女将(通称:おばちゃん)が過労で倒れてしまう。
・女将の娘は「もういいよ。諦めよう。」と声をかける
・そこで舎弟の應一が「俺はあきらめたくない」「お金なんていいから!」と「思い」を語る
【気付き:應一のルーツと「思い」の背景】
・應一は幼少期に親から捨てられた経験がある
・そのため自分は「いらない子」だと思っていた
・(悪いことだとわかっていても)一人で生きるために盗みやスリをしていた
・そんな自分が嫌だった
しかし、ラーメン屋を手伝う中で、
自分が働くことを喜んでくれるおばちゃんや、自分が作るラーメンを食べて喜んでくれるお客さんをみて、自分は「いらない子」ではないかもしれないと思うようになる。
今ここでお店を失ってしまったら自分はまたいらない子になってします。
喜んでいる人がいる限り、自分は働き続けたい。
ラーメン屋の経験が應一に自信と勇気を与えていたのです。
これを読んで、
「アドラー心理学の勇気づけ」だなと思いました。
ラーメン屋を手伝う=他者貢献
おばちゃんやお客さんが喜んでくれる=應一への勇気づけになる
自分はいらない子ではないと思えた=共同体感覚を得る
自分自身アドラー心理学をしっかり理解しているわけではないのですが、知っていたからこそ繋がったのだと思います。
この漫画が連載していた2001年の時にはアドラー心理学なんて知らないので。。
ふとした記憶のパーツが繋がって、記憶が強化されるということなのでしょうか。
興味深かったのでnoteにしてみました。
【補足】
アドラー心理学といえば、これらの本もおすすめです(王道)