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#004 靴を買う難しさ

黒のパンプスを買ってきた。就活や仏事でも履けるものだ。

私にとってパンプスのハードルはとても高い。障害者手帳をもらうに至っていないけれど、私の片足の足首はあまり動かず可動域も狭い。つま先を引き上げる動きが全く出来ない。その動きに関してはピクリとも動かせない。足の指も少々変形していて、あまり上手くは動かせないし、人様に見せるにはためらわれる見た目だ。
そんな足だから発達具合も反対の普通の方の足に比べると、扁平足だし甲は低いしサイズも少し小さくて筋力も含めて発達不足が否めない。
スニーカーであればヒモでギュッと締めればなんとかなるけれどパンプスはそうはいかない。
甲にストラップがついていなければ、ほぼ脱げてしまうし、そういう理由でローファーは全く履けない。加えて足先の形がローマ型もしくはドイツ型といったスクエア型で、つま先の狭くなるパンプスにとても不向き。選びにくいったらありゃしない。

さて、就活の面接を前にして下駄箱の中で履かずに劣化している黒のパンプスを眺めているうちに、これから増えるであろう仏事にに向けても新調しておこうという結論に至った。
そんなに履かないんだからあるので済ませることも考えたけれど、昔の私が買ったパンプスは何を血迷ったか先の尖ったポインテッドトゥで、スクエア型の足をした私にはつま先が痛い。当時はデザインが気に入って買ってしまったのだが、老いさらばえた私にはファッションのために痛みを堪える根性はもうない。

店員の人に足のことを話して相談にのってもらいながら、これならなんとか大丈夫でしょうというパンプスを選んだ。(右足だけに中敷を足すのは必須)
左右差のある中で選ぶから100%満足という靴には出会えないので落とし所を探すといった感じだ。とりあえずこれで就活と急な仏事には対応出来る。(以前仏事で靴のサイズをミスった経験有り)

こんなふうなので、普通の足に生まれ変わったらローファーと、ペディキュアをした足でオープントゥのサンダルを履いてみたい。叶わない夢ではあるけれど。

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