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かわいいきれいかっこいい問題|私はかわいくなりたかった

今週、かわいいきれいかっこいい問題を書きたくて、書けなくて、何度も画面を開いたり閉じたりした。

書けない。
でも書かないと前に進めない気がする。
ので、とりあえず赴くままに書いてみる。

(本文中にルッキズムに関する記述があります。苦手な方、ネガティブなものを見たくない方は、申し訳ありませんがここで画面を閉じて下さい。ここまで読んで頂きありがとうございました。)





私は世間一般に言う”かわいい”タイプではない。

小さい頃から身長が高く、顔もかわいい要素は全くない。
見た目でかわいいと言われたことはついぞない。

小学校でブス・デブ呼ばわりされ、
中学に入って多少痩せたが好きだった人にブスといじられ、
大学でおばちゃんと言われ、
社会人になってからもかわいい子と比べられ、
落とされ、落とされ、落とされ続けてここまで生きてきた。

そんな何年も前のこと忘れちゃえよと自分でも思うけれど、
ルッキズムの呪縛は強い。

だからこそ”かわいい”を求める。

何気なく生きていれば、見た目は”かっこいい”と言われる。

高校は女子校だったのだが、それなりにモテた。
バレンタインにはたくさんのチョコやお菓子を貰った。

街を歩ければ男性と見間違えられる。
中学時代の同級生は私と休日歩いていたら彼氏と歩いていた!と噂されていた。

かっこいいと言われると嬉しい。
自分自身かっこいい自分を求めている部分もある。

ただ中身が違う。
かわいいと言われたかった女の子が私の中でずっと燻っている。

***

よく仲の良い友人には、「出会った時はかっこいい(近寄り難い)と思ったけど、実はかわいい(女の子っぽい)よね」と言われる。

そうなのだ。少女趣味なのだ。
かわいいものが好きで、見た目や年齢の割りに幼いな、と自分でも思う。

かわいいものを見た時に、かわいい!欲しい!と思うが、
小物ならともかく洋服は、似合わない気がして、それ以上の探求をやめる。
(稀に買うこともあるが人の目を気にしてお蔵入りすることばかり)

でもそうしているといつまでも私の中の女の子が成仏しない。

痩せたって、まだまだ太っているな、と感じる。
(体脂肪率が高くて筋肉がついていないからそう感じるのだと思う)
かわいくなりたくてメイクを頑張っても、結局何をやってもブスな気がして、全部落として普段通りにやり直す。
かわいいお洋服は基本的にサイズがない。まずお店に入った時点から不審な目を向けられるので迎え入れられていない気がする。

ファッション教室でサラッと、本当にサラッとこの話をした時に、あきやさんに
「お洋服や靴のサイズ感は仕方ないので、アクセサリーや小物でかわいいものを取り入れましょう😊」とあの笑顔で言われた。

(この😊絵文字はあきやさんのためにあると思っている。とってもよく似ている。😇も🤗も。)

その時は心の中で、「いやいや、だから似合わないんですよ💦」と思ったけれど(あきやさんごめんなさい)、
最近色々なアクセサリーや小物のブランドを知って、自分にはまだまだ見たことのない世界がたくさんあって、その中には自分が似合う”かわいい”があるかもしれない、と、以前より少し前向きに考えている。

***

不惑が数年先に迫ってきたというのに、まだまだ私は迷ってばかりだ。
でもそれでもいいんじゃないかと最近は思っている。
いつまでも踠き苦しめばいい。
その先にきっと楽しいことも素敵なこともある。と思いたい。

私の中のかわいいと言われたかった女の子を成仏させるために。

そしてその女の子が成仏できた先に、”きれい”が待ってたらいいな、と思っている。


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