自分らしさに気づく方法
私はずっと「自分らしさ」とは「他人とは違う、自分だけの特徴」だと思ってきました。
だから他人と被ることは「自分らしく」ナイからダメ。
「自分らしく」なるためにはまだ誰もやっていないことを見つけなきゃ。
こんな風に勘違いしていました。
今では勘違いだと分かっているけれど、少し前までかなり本気で思っていたのです。
まず確実に他人が基準になっています。
他人が基準のものに「自分らしさ」があるとは思えませんものね。
たぶんこれって私の中の「他人からこう思われたい」という見栄みたいなものが大暴れしている状態なのです。
まず誰かの羨ましい一面を目にする→私も逆にあの人に羨ましいって思わせ返したい!!→あの人とは違う何かを手に入れなければ!!
こんな感じに。
もちろんここまではっきりとした感情ではありませんでしたが、振り返ってみると絶えず誰かに対してこんな見栄を持っていたように思います。
今の自分に満足していないからきっと今は「自分らしく」ないんだと思いたかっただけですね。
それで手軽に目についた羨ましい誰かを標的にして、ひとまず私もあのレベルの何かを手に入れて「自分らしさ」を手に入れよう、だったのです。
書いていて今でも自分で嫌になるし、気づいた当時も自分に呆れましたが、気づけたらスタート。
じゃあどうしたら「自分らしい」のか。
常に「私はこれが好き」「私はこれは嫌い」をちゃんと明確にすること。
自分の快・不快を味わうこと。
これしかなかったんだなぁ、と今は思っています。
「嫌い」とか「不快」もやっぱり感じて当たり前のもので、矯正したり、感じなくすることが素晴らしいことではないのです。
理由も別に必要ないくらいです。
自分の感情に正直になるだけだから、他人は登場しません。
他人にこう思われたいから、私はこういう考え方を採用しようなんてできませんし。
そして生きている限り「自分らしさ」は固定的なものではなく、どんどん新しい刺激を得て更新していけばいいとも思うし、していかないといけないのだとも思うのです。
そのためにも自分で体験して「好き」と「嫌い」をいっぱい感じる、自分らしさはそれだけでOKなのです。