失くしもの

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2019.2.12.22:40

今日、シゴトの帰りに上司への義理バレンタインに日本酒を贈ろうと思って、デパートに寄った。

すると、たまたまエスカレーターを降りてすぐのところがチョコレートの催事場になっていて。

息子とわたしは飼えないけれど無類のねこ好きなので、毎年息子にはデメルのねこパッケージのチョコレートを贈っているのだけれど、それより安価でパッケージがねこでかわいいチョコレートが売っていたので、オマケで買ってあげようと購入。

チョコレート売り場は混雑していて、とりあえずクレジットカードで決済。その後、日本酒売り場へ。

去年は「獺祭」を贈ったのだけれど、今年は何にしたらいいのだろうかと逡巡していると、恋人のことを思い出した。

ここのお店は何度も何度も土曜日に恋人と、特に冬に来たお店だった。

冬はお鍋と日本酒がお決まりコースだったもんね。

・・・と、センチメンタルになりながらも、どれにするか吟味。

悩みに悩んで「上喜元」をチョイス。

さて、お会計、というところで、焦る。なぜならクレジットカードがない。

なんでないのだ! さっきあったのに! と、焦る、焦る、焦る。

少し前に書いたようにわたしは財布を変えたばかりで、しかもそれはコンパクトな財布なので、カードが見当たらなくなることなんて、ない。

ポイントカードの類もほぼ入れていない。なのに見当たらない。

焦って、もう一枚持っていたクレジットカードで支払いを済ませてから、慌ててチョコレート売り場へ。でも、クレジットカードの落とし物もなく、お届けもなかった。

デパ地下では、クレジットカードはサインも暗証番号も無しで決済できてしまう。慌ててクレジットカードの利用を停止した。

はぁーーーーーーーー。財布変えたばかりなんですけどぉ。運気上がるんじゃなかったんですかぁ。・・・、自業自得だけど、落ち込む。

チョコレートを求める女性で溢れたデパ地下に戻る気になれず、会社の社員の人への義理チョコを買う元気はなくなった。去年は、ちょっとおしゃれなキットカットにしたんだけど。義理丸出し(笑)

その、落ち込んだ気持ちのまま、家に帰って、バッグの中を探ると、今度は化粧ポーチもないではないか。職場のロッカーに置いてきてしまったのか。

会社を出るとき、化粧直しはしなかった。あー、もしデパートでクレジットカードを探って、バッグをごそごそやったときに落としてしまったんだとしたら、地味に、いや、かなり、結構、落ち込む。

職場との往復では化粧はさほど直さないから、大して入ってはいないし、プチプラコスメばかりだからいいんだけれど、いつも使っている香水のロールオンタイプのものと、化粧直しに使っているパウダーだけは、落ちしてたら落ち込む。そしてそれらを入れている巾着も、愛着があるものなので、落ち込む。

なんだろう。いろんなものが、わたしから離れていくタイミングなのかな。そんなの本当に嫌なんですけど。

「失くしたものにだけ、愛しくなるわたしの悪いくせ

 起こりもしないことを、想像してないてみたり」

YUKIちゃんはそう歌うけれど、わたしは「失くしそうになるもの」への愛しさというか、愛着というか、執着も強いな。

いつも、身ぐるみはがされてしまうような不安で、いっぱいなんだな。

身ぐるみはがされて、身一つになることなんて、ありえないのにね。

とにかく、クレジットカードも数週間で再発行されるわけだし、化粧ポーチのことは今悩んでも仕方ない。どうか職場のロッカーに忘れてきていますように・・・!

そして、職場の男性には義理チョコを買いに行かなくちゃいけないんですかね。なんか安くて気が利いたものないかしら。めんどくさ。

恋人がそばにいないバレンタインはつまりません。

イベントごともやっぱりつまらない。3年たっても、多分これが10年続いても、わたしは慣れたりしないし、寂しいだろう。つまらないと思うだろう。

他の何も、その隙間を埋めることはできない。

3年たっても、まだ、ね。

わたしも執念深いオンナだ。

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