『本島・種牡馬事典』「キングカメハメハ」総見解

※種牡馬キングカメハメハと、その産駒の特性について、本島の総合的な見解を描いたノートです。


 キングカメハメハは、現在、日本でナンバー2といえる種牡馬だ。

 しかし、一期生は、バリバリのクラシック血統とは言えなかった。
 二期生から変化した。
 そんな、「日本の種牡馬らしい、種牡馬」といえる。

 日本では、種牡馬は「2年目から変わる」。
 これはディープインパクトとて、例外ではなく、適性や特徴はいろいろあれど、「基本、一期生は弱い」と思って扱うのがいい。

 このキングカメハメハも、二期生から変わったわけだ。
 しかし、実は、すでに多くの産駒が引退している一期生が持っていた特徴こそ、キングカメハメハ産駒の本質といえる。
 では、一期生と、二期生以降でどう変わったか。見ていくとしよう。

ここから先は

3,472字

¥ 900