VMFS、終了
第2回より会場制作と演出でお手伝いさせていただいていた、Virtual Music Fashion Showが去る11/25に最終回となる第5回を迎えました。
イベント自体は終わりましたが、記念となる会場はまだできていないので仕事は残っていますが、このタイミングで裏方としてどんなことをやっていたか書いておこうと思います。副音声的なものとしてお読みください。
会場制作
当然ながら一番の仕事として会場の制作がありました。自分自身ファッション業界に明るいわけではありませんでしたが、ファッションショーにはランウェイがあるということは知っていたので、unityの方で会場の舞台とその真ん中から伸びるランウェイを作って主催のまみたすさんにスクショをお送りし、会場を作ることとなりました。
最初に作った第2回の状態から大きく変わってはいないですが、ところどころマイナーチェンジはしていました。音楽をかける部屋が照明の部屋の逆サイドにできたり、スピーカーなどの小物が提供されて置いたり、あと参加者さんのポスターは毎回変わっていました。
最初は外観も作ろうとしていたのですが、作ったものが恥ずかしくなったので第3回以降ボツにしています。でももう一回作ってみようかなぁとか思っています。
(会場制作について以下11/27追記)
会場制作では個人的な目標がありました。それは「容量を100MB以下に収めること」です。理由は服が主役だからというシンプルなものです。自分の今使っているネットワーク回線が速くないということもありますが、単純に服を見に来たお客さんが会場の容量の多さで入れないという事態は防ぎたいと思っていたのでこのような目標のもと制作をしていました。前述にあるように置く物が増えたり演出が凝ったものになっていった結果容量は増えていきましたが、第5回でも90MBで会場を制作することができました。周りには「低予算、低容量、低姿勢」と冗談めかして言っていましたが、公約通りにできたと思っています。
システム
イベントの運営やそれに伴う配信を円滑に進めるためのシステム制作も回を追うごとにやっていました。特に大きかったのは第3回から使っているホワイトリストシステムと移動速度変更システムです。こちらは第2回の反省より生まれたものです。第2回の凸企画の際に、出演者さんがインスタンスから回線落ちしてしまいました。この時はスタッフ通用口にパスワードを入力するシステムを使っており、また移動速度もアクターさんに合わせるために遅い設定になっていました。結果として復帰にかなり時間がかかってしまったと感じ、それを解決するべく2つのシステムが作られました。あらかじめ登録しておけばスタッフはリスポーンするだけで舞台裏に到着し、舞台裏の方でアクターさんは移動速度を変更することができたため、普段はストレスなく移動することができたので、自分が開発したものでは画期的なものだったのではないかと思っています。
また、第3回から音楽再生のシステムも開発していました。最終回で同期ができるシステムができました。残念ながら本番中にトラブルは起こってしまったものの、復帰自体は早かったのでシステムとしては完成したと考えていいと考えています。
演出
第3回からパーティクルによる演出が付きました。最初は演出監督だった甘野氷さんからいただいたパーティクルを調節する程度でしたが、第4回と第5回には自分でパーティクルを作ることもできるようになっていました。演出を付けるにあたって、会場制作の時からですがパリコレや東京ガールズコレクションなどの現実世界のファッションショーの動画を観て研究していました。
この演出の苦悩する点が、ファッションショーという服を見るイベントなので服の邪魔になってはいけない、かつ服と合わせていわゆる"映える"ものにしないといけないという縛りでした。どのようにしたら曲のイメージを服と一緒に伝えられるだろうか、どれくらいの大きさや色ならば邪魔にならないだろうかといったことを全曲考えることはかなり根気のいる作業でした。実際に第4回と第5回はまみたすさんや他の方とも一緒に考えているものも多かったです。そうして考えた演出も、服という主役に隠れるものであるため、なかなか言及されないことも苦悩の一つでした。第4回の時は苦悩を吐露してしまい、皆さんに多大なご心配をおかけしてしまいました。今でもこの気持ちに折り合いをつけることは自身の課題として考えています。
大きな仕事としては上の3つだったと思っています。その他ではリハーサルの際には会場のインスタンスを開いたり、Xで告知する際の誤字脱字チェックなども行っていました。
作業も楽ではなかったですし、全てが楽しいものではなかったですが、経験できてよかったと思っています。ずっとやっていたいと思える仕事でした。
しかしながら、永遠に続くものはありません。それに、現状維持だけでは停滞を招いてしまうものです。VMFSにもそういった兆候があったのも事実です。だからこそ、寂しいですが前に進んでいきます。
配信でも言われていましたが、舞色さんのイベントに拾われたおかげで次のステップに進むことができました。次の目標もできました。お世話になった皆さんと、違う形でお仕事やイベントがしたいです。
ただのVリスナーだった自分を使ってくれたまみたすさん、一緒に運営してくださったVtuberの皆さんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。どのような形になるかは分かりませんが、お返しする機会があればと思っています。
長々と書いてきましたが、これ以上はダラダラと書いてしまうのでこの辺で終わりにします。また思いついたときは別の記事で書きます。読んでいただき、ありがとうございました。