Tik Tokの親会社バイトダンスの成長を支えるSSP戦略
バイトダンスは近年で最も成功したテック企業の1つと言われている。以下、2021年の実績。
世界150か国で展開
売上:$58 billion
MAU(月間アクティブユーザー数):19億人
従業員数:11万人
同社はTikTokが有名であるが他にも短編動画アプリDouyin(ドウイン)、中国で最も人気の高いニュースアプリToutiao(トウティァオ)という人気サービスを抱え、それぞれ60%と20%の広告収入を稼いでいるそうです。
そして、このバイトダンスの成長を支えているのがSSP(シェアード・サービス・プラットフォーム)と呼ばれる戦略。
社内で類似のサービスを開発してるチームを複数常に競わせる。一方、会社としては各チームに必要な共通サービス(財務、法務、人事、顧客データ、マーケティングデータベース等)を提供し、各チームが開発に専念できる様に支援するという仕組み。
あるサービスが成功すれば、そのアルゴリズムを他のサービスでも活用する。そうすることで、大幅な効率化が図れると共に、サービスの差別化に専念できる。
また、人材面でも定期的にサービス開発チームのメンバーをシャッフルすることで、成果の出せなかったメンバーが新しいチームで活躍するという人材育成や引き止め効果も期待できる。
日本では京セラのアメーバ経営と発想が近いかも知れません。
何が正解なのか、ヒットするのか見通すことが非常に難しい時代において、ドリームチームに必勝を期すのではなく、複数のチームを競わせ、どのチームが勝つかに関係なく、会社としては必ず「当たりくじ」を引ける。
ある意味、ベンチャーキャピタル投資にも似た賢い戦略と思います。
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