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ソーシャル・イントラプレナー 社内起業家
現在、プライベートで新規事業の立ち上げをサポートしている関係で、スタートアップ関連のリサーチを進めています。
その中で、ソーシャル・イントラプレナーというのを知りました。そして、昨日、丸井さん主催の「第2回ソーシャル・イントラプレナー・フォーラム」が開催されたことを、友人の椿奈緒子さんのポストで知りました。
そこに埋め込まれていた第1回の動画を視聴し、感銘を受けました。
丸井の社外取締役もされているピーターさんの超絶ネイティブな日本語がすごい(笑)
Ontennaを事業化した富士通さんの懐の大きさがすごい
Ontennaとは聴覚障害者の方が音の大きさを振動と光で体感できるアクセサリー型装置。
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Ontenna発案者の本多さんが、富士通にプレゼンしたら、「ウチに来て事業化しなさい」と。必要なリソースを提供し、実装までサポート。
下記、東洋経済の記事でも詳しく紹介されています。
オンテナのような取り組みは、富士通のパーパスで定義した価値観「挑戦」に当てはまります。大企業には多様性があり、機会もたくさん持っている。とはいえ、やっぱりそこで何かを作り、やり続けるのは難しいことです。つねにステークホルダーの目にさらされていますし、営利企業なので、もうからないものは、ふるいにかけられます。そういう意味では、非常に厳しい環境であることも間違いないです。
逆に言えば、本多が手掛けているようなプロジェクトの芽を潰すことは、すごく簡単なんですよ。続けられるような企業かどうか、もしかしたら、われわれが試されているのかもしれない。
オンテナの継続すら許さないということは、次なる新しいイノベーションや、新しいことが生まれる機会を潰しているともいえる。われわれはそう捉えるべきだと思うんですよね。そうなると、やはり何のために事業を行ったり、挑戦させたりするのか。そうしたことを考えたとき、パーパスがないと前に進めないのです。
とここまで聞くと、「富士通さんだからできたんだよな。ウチの会社だったら、色んな人に反対されて潰されちゃうだろううなぁ」と思う人が多いのではと思います。
実際は、富士通さんの中でも色んな人に反対されたそうです。「数万人の市場相手にどうやって採算取るのか」「インターネットに繋がらないのに富士通でやる意味あるのか」等々。当然ですよね。
では、そこをどう乗り越えたか?「将来的にインターネットに繋ぎます」と詭弁で乗り越えたり(笑)、聴覚障害者以外での活用(卓球の音解析等)を提示したりと、ひとつひとつ解決して来たとのこと。
「最終的には反対する人を聾学校に連れて行く。現場を見てもらい、本商品が、どれだけ期待されているかを感じてもらう」。ロジックでダメなら、感情に訴えかける。他の案件にも、色々と応用が効きそうですね。
世界で影響力あるさまざまな組織の中から、社会変革や環境活動に取り組んでいるイントラプレナーたちのグローバルな学習コミュニティであるリーグ・オブ・イントラプレナーズ。ここから発売された書籍が「ソーシャル・イントラプレナー 会社にいながら未来を変えられる生き方」。
この中で「Co-travellers(伴走者)」が重要であるという話が記載されているそうです。そう、冒頭申し上げた現在検討中のサービスが「伴走型、新規事業共創サービス」なので、「まさに、これだ」と膝を打ちました。
動画を見て頂くとわかるのですが、本多さん、とにかくキャラが立っています。周りの人が、つい巻き込まれて、支援者・賛同者が膨らんでいくのだろうなというのが容易に想像できます。
実際、エキマトペという、丸井×JR東日本×大日本印刷の3社コラボで実現した別プロジェクトでは、「お堅い」JRに対し、同社のプロジェクトメンバーが本多さんの理念に共鳴し、社長を説得してくれたという話にも納得です。
本多さんご自身でも書籍を出されている様で、是非、こちらも読んでみたいです。
第2回フォーラムの動画公開が今から待ち遠しいです。
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