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【書評】それでも今の居場所でいいですか? 蓮村俊彰 著

生きるうえでは、色々な悩みがつきものです。勉強ができない、たくさんの給料をもらえない、多くの財産が持てない、素敵な恋人との出会いがない、友達がいない……。そして、これらを「自分のせい」だと思い、悩んでいませんか? 実はこれらすべて、ほぼ「あなた以外」が決めています。誰の子どもとして生まれたかで人生が決まる、いわゆる〝親ガチャ〟を含めた「運」の話ではありません。

では、「あなた以外」の中身とは何なのか? それは、「あなたを取り巻いている、誰とは言えない周りの人たちと、それらが存在している空間」です。あなたが親兄弟・姉妹やパートナーとつくる家庭という空間や、教師・同級生や上司・同僚と創る学校や職場といった空間を思い浮かべてもらえればよいでしょう。本書では、これらを「あなたの界隈(かいわい)」と呼びます。

出展:すばる舎 ウェブサイトより

先日、大手町にあるコワーキングスペース「Palette」で開催されたトークイベントに登壇された蓮村俊彰さんの新刊のご紹介です。

事前告知にて、写真家→電通→住友商事というインパクトのある経歴と身長190cmという情報から、イケイケでエリート然とした(感じの悪い)方を勝手に想像していました。

実際にお会いしてみると、むっちゃ人懐っこくて感じの良いお兄さんでした。勝手に悪い印象持って失礼しました。

普段、NFTをたしなむ中「NFT界隈」という話を頻繁にしているので、内容ストンと理解できました。

ざっくり要約すると、

  • これまで日本社会はモビリティー(労働市場における流動性)が低く、一旦所属組織で低評価を受けると、それが固定化し、自己肯定感及び満足度の低下を引き起こしていた。

  • 現在は、徐々にモビリティーも高まっており、職場以外の様々なコミュニティーも存在する。従って、現状に不満を抱えているなら思い切って「界隈」(所属コミュニティー)を変えてみよう。

  • その際、「良い界隈」を選ぶことが重要。良い界隈とは、そこに所属することが楽しめて、かつ将来のキャリアにも繋がるコミュニティー。単にお互い慰め合うだけの様な生産性のないところではダメ(落ち込んだ時、期間限定で所属するのは良いが)。

  • もうひとつ重要な視点は「界隈の中で自分のポジションがとれるか?」。受動的に参加しているだけでは満足度や自己肯定感の向上には繋がらない。自分が独自価値を提供できる(競合がいない)界隈を見つけよう。

これ、NFTやDAO活をしていると、物凄く腹落ちするんですよね。DAO活は特に匿名参加/出入り自由なので、参加のハードルが低く、自分に合ったコミュニティーを見つけやすい。

「DAO活って何?」「そもそもDAOって何?」という方は、私が編集したこちらの動画をご覧ください。

また、具体的に「DAO活ってどうやるの?」という方は、こちらの動画が参考になると思います。DAOで「副業」「複業」という世界が今後、普及していくのではと思っています。

また、複業/パラレルワークに興味のある方には、こちらの記事を紹介させて頂きます。

蓮村さんに話を戻すと、主題である界隈の話も興味深かったのですが、途中に挟んであったこちらの話を詳しく聞きたいなと。

中東に滞在中、シリアの武装政党・ヒズボラがイスラエルと戦争を始め、ベイルートでそのヒズボラにスパイ容疑で連行されたり、キューバでは酔っぱらった黒人と殴り合いになったり、不摂生がたたってイランで腎臓結石を発症したり、その少し前にはテヘランでバイクにはねられたり……。

と思っていたら、先日、Paletteでばったり蓮村さんご本人にお会いしたので、直接お聞きしました。

レバノンではGPSを持っていたら(当時はスマホ普及前)、スパイと間違われて連行されアジトに幽閉。アラビア語でまくしたてられているけど全くわからない。そうしたら言葉が出来る幹部が来たということで安堵したら、英語ではなく、フランス語だったので結局わからない。

すったもんだの末、数時間後に開放してもらえたが、いきなり放り出されても、今自分がどこに居るかわからない。。。

さらっと話していますが、一歩間違えば殺されていても不思議でない、中々の経験をされています。

最後に、Paletteのコミュニティマネジャー鎌北さんの新たなインタビュー記事が公開されていたので、ご紹介します。鎌北さんの秘蔵写真が多数掲載されており、鎌北ファンにとっては悶絶ものです(違)。


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マルセロ| 事業プロデューサー
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