NFTは投機の対象から実用化フェーズへ
NFTマーケティングラジオでNickさんが紹介されていた本、「NFTビジネス活用事例100連発」。この様に事例を網羅した書籍は、辞書的に使えるので便利ですよね。
私がプロデューサーとしてサポートしている「ひと妻DAO」でも、さまざまな事業計画が進行しています。
NFTの資産価値を担保にした企画はもはや成立しない。という前提に立ち、どう事業を立体的に設計していくか?に日夜、知恵を絞っています。
こちらの「はなみ子」さん作のガラシャちゃん。京都の長岡京市のふるさと納税返礼品NFTに採用されました。従来の様に資産価値(値上がり)を期待して購入するのではなく、購入した先に一緒に地域ブランディングに参画する。地元クリエイターの作品を核に地元出身のインフルエンサー達が一丸となって盛り上げる。ガラシャちゃんをIPとして確立できれば、様々なグッズに展開でき、インバウンド客に販売することで地域が豊かになる。
NFTは、あくまでビジネス全体の座組のいちパーツと位置付けていく。という発想の転換が求められます。
NFTコレクターとして業界に詳しいPalPalさんも音声メディアVoicyで、ビジネス活用に関する着眼点を発信されています。【深堀り】web3/NFTプロジェクトと大手メーカー企業のアプローチが全く違う理由を解説。
ジェネラティブコレクション等、従来のNFTプロジェクトは、新たな買い手を求めて、外へ外へアプローチを広げて来た。大半が個人(の集まり)により運営されている。
一方、企業が取り組む場合、NFTの販売や二次流通で儲けようという発想ではない。ブランディングや販促等、これまでWeb2時代に展開して来た施策にWeb3やNFTの技術が掛け合わされると、どの様な価値提供に繋がるのか?と考えます。
PalPalさんは、それを「ハイパーパーソナライズ」と表現されています。ブロックチェーンの可視化技術やデジタルアイテムに資産価値を持たせられるNFTの特性を活かして、優良顧客向けのパーソナライズされたサービスを提供していく。さながら「CRM3.0」という感じでしょうか(←私の造語)。
これらのマスアダプションを考えた際、障壁として立ちはだかるのが、以下の課題。
ウォレット(メタマスク)を作ろうとしたら英語だらけでよくわからない。シードフレーズとか、概念も良く理解できない。
NFTには興味があるけれど、暗号資産には触れたくない。
ミントと言われても理解できないし、なんだか面倒だ。
スマホだけで完結したい。
他人に見せる時も「ウォレット」だと説明が難しい。
そんな中、朗報です!!Sushitopさんが、物凄いサービスを開発してくれました。
スマホで指示に従い、ポチポチしていくだけでウォレットが作成され、NFT受け取りが完了し、それをLINEアカウントで閲覧可能。
メタマスク不要、暗号資産不要、詐欺とも無縁。NFTを全く知らない友人に見せたり説明したりするのも超簡単。
また、Sushitopアプリを使うと、unWalletだけでなく、同社のウォレット(一番上)やメタマスク(真ん中)とも連携でき、スマホ上で様々なNFTを一元管理することが可能(←アプリは近日中に一般公開予定とのこと)。
しかも、unWalletは電通社が出資している会社が提供するウォレットなので、今後、「力業」での普及も想定されます。
unWallet「メタマスクを所有していないユーザーになめらかに配布できるコントラクトウォレット」の詳細は、下記ご参照ください。
この技術・サービスの普及で、NFTの企業活用が一気に加速する予感しかしません。
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