
【書籍紹介】仮面夫婦ですが何か?|戦略的仮面夫婦カブ
幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである
こちらは、トルストイの名著「アンナカレーニナ」の書き出しですが、本書は、この様に始まります。
仮面夫婦とは、周囲には普通の夫婦(もしくは仲の良い夫婦)に見えても、家庭内ではろくに会話もなく互いに冷めた夫婦関係のこと。まるで仮面を被って夫婦を演じているような状態になっているため、「仮面夫婦」というような呼ばれ方をしている。
更に続きます。
結婚した当初は、仮面夫婦なんて言葉すら知りませんでした。最愛の人と結ばれて、一生一緒にいられる幸せを噛みしめていました。不仲な夫婦や、互いを邪魔者扱いするような夫婦は、自分たちには縁のない話だと思っていました。
長身でイケメン。一回り年齢が上ということもあり包容力がある。それでいてデートの際は情熱的に愛してくれる。さらに、旦那さんとは特殊な場所で出会っているのですが(気になる方は本書をお読みください)、見下すことなく誠実に対応してくれた。
そんな理想の相手と出会ったと思いきや。。。
結婚生活が始まり、長女出産あたりから雲行きが怪しくなります。子供のことが優先で自分のことは後回しなのかと不機嫌になる。出産直後で、身体が回復していないのにセックスを強要する。一緒に子供の運動会に行っても、気づいたら黙っていなくなる。。。

極めつけは、究極のケチで、生活費を月2万円しか渡さない。これは、経済的DVに該当するレベルです。
そのような状況になり、改めて振り返ると、協調性がない、傍若無人、友達がいないと、わかりやすいサインがいくつも出ていたことに気づきます。まさに愛は盲目とは、このことです。
この頃から、夫のことを嫌悪する様になり、当然の帰結としてセックスレスに。実質的な仮面夫婦生活が始まります。
妻に相手にされなくなった夫。ある日、明らかにラブホテルと思われる領収書が庭で見つかってしまいます。問い詰めたところ、「よその家から風で舞い込んで来たのでは?」とシラを切る夫。
そこで、カブさんは報復行動に出ます。出張ホストを呼んで、自分も楽しんでやろうと。景気づけにお酒をガブ飲みして、初の出張ホストに挑んだところ。。。(気になる方は、本書をお読みください)
そして、ここからが本書のハイライトとなるのですが、そういう状態でも二人目が欲しい。大嫌いで、肌も触れたくない夫を誘惑してセックスをするという苦行が始まります。
愛情のない夫とのセックスは、知らないおじさんとセックスする様なもの
という名言も飛び出します。
無事、次女を出産し目的は達成したのですが、そこから先、夫との距離は修復不能な域に達していきます。
傍若無人ぶりに拍車がかかり、口うるさくなってきた長女には冷たく、自分になついている次女だけを偏愛する。
不満とイライラが日々蓄積し、次第に出張中に事故に逢い帰らぬ人になって欲しいと願うまでに。。

そんな中、仮面夫婦を決意するに至る決定的な事件が起こります。
仮面夫婦を決意したカブさんは、自分が自分で居られる場所を探して、オンラインコミュニティに所属し、そこから人生が大きく好転します。
聞き専であった音声配信スタンドFMで発信を始め、自身の仮面夫婦ストーリーを語り始めました。同じように悩む人の参考になればと始めた放送が、徐々に人気を博していきます。
「戦略的仮面夫婦カブの人生解放チャンネル」という刺激的なタイトル。淡々とした語り口で展開される衝撃のストーリー。「クソ夫死ね」「セックスレス」「出張ホスト」というパンチのある言葉のオンパレード。
こちらのAmazon書評にもある通り、文字通り、覚悟の伝わる放送です。

ついに、人気配信者であるノンフィクションライター中村淳彦さんから声が掛り、Voicyで対談するという展開にも繋がりました。
更に、より多くの人に届けたいという思いで、今回、キンドル書籍出版に至りました。ぜひ、ご一読をお願いします。
ちなみに、カブさんは現在、夫とは別居し、離婚裁判中。時に、裁判所からの帰り道に速報ライブを実施することもあるので、ぜひ、カブさんのスタンドFMもフォローください。
お勧めは、電子書籍をざっと読む。さらに、興味を持ったらスタンドFMでの有料配信を聴く。そこまでたどり着いたあなたは、れっきとしたカブ応援団の一員です。
<仮面夫婦になるまで①>私の特徴/結婚観/出会い
<仮面夫婦になるまで②>結婚/一人目出産
<仮面夫婦になるまで③>育休/復帰/夫に落胆
<仮面夫婦になるまで④>セックスレス/二人目妊活
<仮面夫婦になるまで⑤>仮面夫婦を決意した日
<仮面夫婦になるまで⑥>復帰/イライラと模索/夫が管理職になる
<仮面夫婦になるまで⑦>気持ちの整理/発信で人生変わる
■カブさんの近況は、こちら。
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