起業ストーリー①~会社の福利厚生でマッサージを広めようと考え誕生した「オフィスdeリラックス」
近年、「健康経営」や「働き方改革」「メンタルヘルス対策」「ホワイト企業化」など、企業は従業員の健康に一定の配慮をすることが必要だという考えが広まり、福利厚生でも健康サポートメニューが増えています。
パソコンやスマートフォンなどのVDT機器を用いた業務の増加により、年齢・性別を問わず、働く人は多大な疲労やストレスを抱えていますが、ほとんどの人は身心のケアができていません。皆さんも、首肩こりや腰痛、慢性的な疲労を感じていながら放ってはいませんか。
最近の研究では、肩こりや腰痛など痛みを伴う不調が仕事のパフォーマンスを30%も低下させてしまうという結果もあり、職場の経済損失に繋がっていることがわかっています。従業員の身心の疲労状態は企業経営としても見過ごせない問題になっているのです。
私は従業員が慢性的に身心に不調を抱えてしまっている中では、従来企業が行っていた健康診断や健康セミナー、情報発信だけでは物足りず、改善に向かう実質的な社内インフラとして「身心のケアができる場所や時間」があるのが理想的だと考えてきました。
そういう想いもあり、2007年に企業専門の出張リラクゼーション(マッサージ・整体)会社を設立し、<オフィスdeリラックス>というサービス名で、これまで230社を超える企業に導入をしていただきました。
会社でマッサージや整体を受けて、社内で従業員の身心のケアをする重要性や効果を感じていただけるよう活動をしています。
創業時、企業への訪問施術に特化した専門業者はほとんどおらず未知の市場でしたが、店舗修業時代のお客様の多くが仕事の疲れやストレスを訴えていたこと、「会社でマッサージが受けられるといいのに」「会社まで出張してきてくれると助かる」と何度もつぶやく姿、欧米の名だたる企業では、マッサージ師やカウンセラーが社内に常駐または出張訪問していることが標準的になっていたこと、そして何よりお客様に望まれていて、あったら喜ばれるサービスなのは間違いないので上手くいかないわけがない!と自信満々で、当時ではまだ珍しい業態で独立しました。
「企業」「働く人々」「セラピスト」の三方がHAPPYになる理想的な仕事を見つけ、私の起業人生ははじまりました。
しかしそこには、企業と従業員との考え方の違い、経営者の価値観、景気低迷、営業力の必要性など高い壁があったのでした。(続く)
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