motohiko_tsudo

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中公文庫VIBRIO~本の虫だった浪人生が装丁という言葉を知った日

2001年夏。浪人生だった私は予備校の授業もろくろく受けずに、大阪梅田の紀伊国屋書店に入り浸っていました。当時は漸くYahooがブロードバンドモデムを配り出した頃で、インターネットは普及し始めたばかり。今に繋がる出版不況の波は、まだまだ押し寄せてはいなかったと思います。 ・ また書店の数も、商店街の小さな店舗を中心に町に4.5件はあり、「普通の本」を手に取って買う分には何ら不自由の無い時代でした。一方で、専門書や流通量の僅少な書籍を網羅する大規模な店舗はハレの日の場で、関西だ