松村ローハイ
以前、「屋比久の主ー松村宗棍の師匠ー」という記事を書いたことがある。そこで筆者は松村宗棍の師匠は唐手佐久川と言われているが、これは戦後流布した説で、戦前の史料には見いだせない説であると述べた。そして、むしろ大正時代の新聞記事では、松村先生は「屋比久の主」という人に習ったと書かれていた。
その記事によると、松村先生は屋比久の主から「古流の唐手」、「古流の武術」を習ったという。しかし、その内容――たとえば、何の型を習ったのかは書かれていなかった。
さて、今日、松村先生から伝わったとされる型は多くある。「松村」の名を冠した型もいくつかある。しかし、果たして、それらの型は本当に松村先生の型であろうか。
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