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宮城長順の組手

最近(注:2020年)、Facebookで海外の方が宮城長順先生の写真をアップロードされていた。おそらく日本の多くの方は見たことがないものと思われる。相手役は弟子の宮里栄一氏らしい。

Chojun Miyagi Eiichi Miyazato

Posted by Tony Green on Friday, October 9, 2020

※写真を拡大したい場合は、上記埋め込み右上のFのマークをクリックすると、リンク先に飛べます。

アンドレアス・クヴァスト先生の情報によると、上記の写真は、下記の本が出典らしい。写真そのものは、宮城先生の子息の宮城敬氏の講明館が提供したものだということである。

ところで、以前は本土では剛柔流の組手の立ち方は猫足立ちが基本であるとよく言われていた。しかし、上記の写真には猫足立ちの写真は一枚も含まれていない。強いて言えば、4枚目の写真の前足の踵を少し浮かせば猫足立ちになるくらいであろうか。

もちろん剛柔流の型には猫足立ちが含まれているし、上記の写真が宮城先生の組手の立ち方のすべてを写しているとも限らない。ただ猫足立ちが基本云々は本土の弟子たちが提唱したものだったのではないであろうか。

本部流の視点から見ると、本部朝基の組手の立ち方(ナイハンチ立ち)と、宮城先生の立ち方はあまり変わらないように思う。剛柔流の立ち方で言うと、四股立ちの足幅を狭めたような立ち方である。

2枚目の立ち関節技(取手)の写真も興味深い。上原先生によると、宮城先生は本部朝勇のもとで取手を習っていた。が、自分の弟子には取手は教えなかったという。しかし、上記の写真を見ると、まったく教えていなかったわけではないようである。

出典:
「宮城長順の組手」(アメブロ、2020年10月18日)。

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