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【毎日更新31日目】未だに雑な日本酒の飲ませ方をする飲み会があることに驚いた話

タイトルの通りである。

今年20歳になった大学生の甥と盆休みに実家であって話した。

家での夕食時、父と、義理の兄(甥の父)、僕、甥で日本酒を飲むことにした。銘柄は父親チョイスの天狗舞 山廃仕込 純米。

言わずと知れた、石川県の銘酒である。

その際に出た会話

僕「甥は日本酒とか飲んだりするの?」

甥「この間飲んだ。けどリバースした。」

まさかである。

僕「飲み会?」

甥「そう、サークルで鬼殺しを一気飲みできつかった・・・」

やはり、というよりまだこんな前時代的な飲み会があるのかと驚いた。

大学生のサークル・・・とりわけ男での飲みとなったら飲み放題のよくわからん日本酒の一気飲み。

僕としては別に普通酒が悪いんじゃなくて、そもそも日本酒を一気飲みするということが悪い。さらに言えば状況として「酒飲みたて・アルコール及び匂いが強い酒・一気飲み」という三大リバース案件が揃ったことが悪い。

未だに日本酒嫌いになる土壌が飲み会にあったのかと軽く失望したものだ。

そんなわけで、我が父親がこの日本酒なら辛口で旨いからと天狗舞を進めた。

父親は、日本酒は料理と合わせて飲むことを好む。そのため、あまり香りが強い酒・甘みが強い酒は好みではない。勿論、そういったお酒も旨いと言って飲むが、辛口が好きである。

その点、天狗舞 山廃純米は旨みが確りありつつ、くどくならないキレと酸味、程よい日本酒の香りといったバランスにすぐれたお酒で実に父親好みのチョイス。

ただ、既に日本酒に苦手意識を持ちつつある甥には裏目と出そうな香りでもある。

実際、父親が「これは旨いぞ。」といって甥に勧めたが、甥としてちょっと微妙な表情である。それは父親は日本酒が好きだし、普通に料理とも合わせているからな。

そこで、調度自分がヒラメの昆布締めを作っていたこともあり、昆布締めを食べた後飲むことを推奨した。

甥「うん、これなら飲める。」

昆布締めの旨みと天狗舞の旨みが相乗効果、そして昆布締めで熟成させたことによる仄かな魚臭さを消したのだ。

単純にセオリーとして、北陸は昆布締め文化があるので、石川の天狗舞が合わないはずがないのである。

何となくではあるが、甥にお酒と料理のマリアージュというものの大切さと日本酒への苦手意識をなくすことができたのかなと思う。

日本酒の無茶な飲み方をして苦手意識をもってしまった方には、飲みやすい日本酒を飲むだけでなく、是非料理と共に楽しむということを意識してほしいと思ったのだった。

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