宝発酵蒸留サワーはハードセルツァーを越えたか?
9/10、宝酒造さんより発酵蒸留サワーが発売されました。
9/10と言えば娘の誕生日。タカラさんから小粋なプレゼントがやってきたぜ!って面持ちで購入してきました。
レビューです。
まず、発酵蒸留サワーの発酵蒸留とは何ぞやってところからですが、果皮を発酵・蒸留させて作ったスピリッツを使っているということみたいです。
蒸留に単式蒸留とある通り、芋焼酎に代表される乙類焼酎の蒸留方法となっているようですね。素材の風味が楽しめるとよく言われております。こだわりが分かりますね。
※新開発だけあってかなり手が込んでる模様
アルコール度数は3%。プリンタ体、甘味料ゼロということで、流行の無糖チューハイ系の低アル路線ということでしょうか。
※平日でも飲むぞという強い気持ちは感じる
タカラ焼酎と言えば質実剛健なイメージがありましたがこれはある意味攻めてきましたね。
で、ここまでで思ったのがこれハードセルツァーじゃないかと。おおよそ5年ほど前(2019年)よりアメリカでブームになり、データ分析会社Nielsenのマーケットリサーチによると、2018年春からの1年で193%の売上増という驚きの統計が出ているとのことだそうで。
ハードセルツァーはばっくりいうとフルーツフレーバーのノンorローアルコールのお酒。厳密にはサトウキビ由来の糖分による発酵で生み出されたアルコールをベースに作られたお酒を使用とのこと。
2022年に日本のアルコールメーカーもこぞってハードセルツァーという名目で発売しましたが、現在は軒並み終売。
結構、僕はこの手のお酒が好きだったので残念ではあったのですが、そもそも日本には缶チューハイが馴染みありますし、無糖チューハイという形で確り市場を広げております。
今回の発酵蒸留サワーは改めて、ハードセルツァーに近い形のお酒かもしれませんね。
前置きが大分長くなってしまいましが飲んだ感想です。
レモン味
かなりスッキリしてますね。アルコールさはかなり控えめです。宝さんのお酒で珍しい。アルコールの奥行きは・・・どうだろうか?
ぶっちゃけて言いますと、ほろよいの甘くない版なので、低アルと甘くない味がどうでるかというとこです。ライバルとしてはもはやノンアルチューハイや炭酸水になるのかな?
あくまでお酒を飲む人のためのローアルコールを強調しているのでどうなのか、他の方の感想が気になるところです。
さて、写真は失念しましたがぶどうのほうも買っていたので飲みました。
ぶどう味
こちらの方が個人的にはグッときました。レモンサワーは一大ジャンルなだけに、ノンアル系でも多いですし、無糖でも多い。何なら炭酸水でも当たり前にある。
その点、ぶどうはあっても期間限定だったりするので慣れていないところもある。ただ、その実お酒としての歴史は長いですからね。果皮発酵スピリッツとの相性がいいのではないのかなと思います。
樽貯蔵熟成焼酎を30%以上使用とありますが、何となくぶどうの方がレモンより酸味がない分コクのようなものを感じやすいのかもしれません。
クリア味
これもかなり気に入りました。僕個人としては一番好きです。正直、何だか良くわからないのですが、プレーンの邪魔しない感じと、少し味が欲しいなぁっていう中間をズバッと刺している感じがします。
例えばプレーン焼酎を飲むじゃないですか。ちょっとこのアルコールの匂いがきついかなぁって時なんかもう最高ですよね。
素晴らしいと思います。ハードセルツァーよこうであれ!!
まとめ
ということで、三種類飲んでみましたが、普段使いとしてはクリア、爽快感でゴクゴク飲みたいのであればレモン、低アルながらもじっくり飲めそうなのがぶどうといったところでしょうか。
このブランドで好き、というよりは、味で評価が分かれそうでした。
ともあれ、低アル、甘さ控えめ、ローカロリーの復興として期待したいと思います。