【イベント】しながわ運河まつりでオッサンラッパー達が気球に乗った話
「気球でラップバトルをやろうと思う。」
SATO-C(サトシー)氏は豪語した。
タイトルも出だしもわけがわからないと思うので結論を述べると、今回のnoteは仕事の役職は課長、家では二児の父、Web漫画ワンバース作者でもあり、さらにはラッパーのSATO-C氏が気球をぶち上げた話である。
※代表曲、ハジメロ。大体この曲の通りの方。筆者もMVに一瞬映っている。
結局、結論も良くわからないという結果になってしまった。今のところは「オッサンラッパー、気球上げたってよ」程度に認識でいてほしい。
今思えば始まりは確か、2年ほど前だ。
SATO-C氏自らが、自身の誕生日パーティーをプロデュースするイベント「サトシーナイト」を船で行った後、飲みに行って話したのだ。
出典:http://www.suijobus.co.jp/ship/hotaluna/
※松本零士氏デザインの船で誕生パーティー
※レインボーブリッジなどを臨みながら行われたMCバトル
※例えるならSOUL'd OUT感ある船内でのパーティーは大盛況で終わった。手に持っているのは氏のオリジナルアルバム。
僕「サトシーさん、今度は空でやりましょう!飛行機を貸し切って世界最高峰のMCバトル(物理)。これっすよ!!」
SATO-C氏「せやな。空からハジメロハジメロー!!」
言うは易しである。そして言ってしまえば酒の席の話である。夢物語もいいところだ。ただ、この時僕はSATO-C氏と出会って1年も経っておらず、言わば舐めてたのだ。
SATO-C氏の行動力を。
それから約1年半。ビジネスマンラップトーナメント(以下、BRT)という、社会人中心のMCバトルイベントの後・・・
出典:https://brt101.com/2017/06/06/201706-nikkei/
※BRT、日経トレンディやマツコ会議でも紹介された
SATO-C氏「モトジー、今度のサトシーナイトなんやけどな・・・飛行機借りるのはやっぱかなりお金がかかるし厳しそうだわ。」
僕「あー、そうですかー。まぁそうですよねー。(そりゃそうだろう。)」
SATO-C氏「だから気球でラップバトルをやろうと思う。キキュフェスをハジメロハジメロー!」
僕「??????」
この行動力の塊である男、SATO-C氏、確り代替案を考えてきていた。
ただ、この時点ではまだ概念的な話でしかなかった。
ここから、SATO-C氏のキキュフェス実現へ向けての苦難の道のりが始まった。
僕が知っている情報だけでも、予算、集客、そして場所に業者の選定と、かなりのハードルが待ち構えていた。
一旦は、決まりかけた業者においても結局日程や場所の都合もあり、ご破綻となった。実現は困難を極めた。
※イメージ曲
しかし、そこから、先のBRTメンバーとのつながりから一気に今回の企画が現実味を帯びはじめた。
具体的には、過去気球を上げているしながわ運河まつりの運営委員の方を紹介してもらい、その会合に単身参加し、気球ラップバトルをプレゼンしたのだ!
もちろんラップで。
※詳細についてはSATO-C氏のツイートを参照だ
しかし、そこでも衝撃の事実。天候の影響を非常に受けやすいなど諸事情により今年は気球を上げない予定であった。
※16:30頃より過去の気球の様子
そこで、SATO-C氏自らが熱気球体験をプロデュース。そしてそのイベントの中で気球ラップバトルを行う運びとなった。
※フライヤー(左上)にもSATO-C氏。しながわ商店街の方の懐のデカさは異常である。
ハジメロの塊である。
資金・業者調達はSATO-Cがやり、しながわ運河祭りの方からはノウハウを得ることができWinWinの関係。
結局のところはSATO-C氏のラップが心を動かした…のかもしれない!!
そこからBRTの仲間やSATO-C氏の繋がりからキキュフェス実行委員が発足された。
SATO-C氏は集客、業者との折衝、イベントの準備と怒涛の日々を送った。仕事は上司と部下との板挟み、家では挟む洗濯ばさみがSATO-C氏のパンチラインであるが、さらにキキュフェスも予定に挟まり、がんじがらめの卍固め状態だった。
その努力の甲斐あって気球体験の前売り券は完売!自分もキキュフェス実行委員ではあるが息子分含めて購入した。
さて、数々の苦難をHIPHOPマインドで乗り越え、無事イベントが実行されることになる。気球はとにかく風の影響を受けやすいため、風の少ない朝、AM7:00~AM11:00のイベントとなった。
そんなわけで、僕は準備のため、AM6:00に息子と天王洲アイルに到着したのだった。
そこからは怒涛の展開であった。
気球に乗る経験は、まだ人生であるかもしれないが、気球を準備する経験はもうないと思う。
気球業者の方から準備の説明があり、大よそ朝が苦手であろうラッパーたちが気球の準備のお手伝い。
※シンプルにでかい
そしてついにSATO-C氏が
・・・メロ・・・ジメロ
ハジ・・・メロ・・・ハジメロ・・・ハジメロ
ハジメロハジメロ気球フェスをハジメロー!!
SATO-C氏によるテストフライトラップで気球体験開催!!
ついに気球でのラップの夢を実現したSATO-C氏。ギネス級のハジメロ魂だ。
大阪から車で8時間かけてきたラッパー達による気球ラップ。ハジメロ魂は物理的距離を超える(物理)のだ。
ただ、はっきり言って次に待っている方々は唖然としていた。
遠目に見ても何かラップしなきゃいけないの?みたいな空気が流れていたと思う。
それはそれとして、続々と一般の方も搭乗し、延べ75人が搭乗!!実績としてはかなり多いそうだ。
※その後もラッパー総出で気球のお手伝い。浮く力が凄く強い。科学の力ってスゲー。
※前売り券を購入していたので僕も息子と乗りました。思ったより安定感ある!
※ビジネス街ともいえる場所で気球が上がる異質さが凄い
※夢の地上絵アートに運河、そしてビル。ここだけの景色だ
これだけの方が乗ったので時間も過ぎた。気球MCバトルは残念ながら風の影響で途中気球を上げることが困難となりできなかった。
ただ、そこからバーナー体験へと切り替わった際に、バーナーMCバトル開催!
※バーナーの音がデカすぎてラップが聴こえない
※締めはSATO-C氏と新橋サイファー主催のERROR VERSION氏によるMCバトル。ラップ中に自らバーナーを着火make a fire。バーナーの音がデカい。
バーナーは2種類あり、700℃と1300℃もあるという。火をふかすと、かなり周りが熱くなる。そしてとにかく音がでかい。気球に乗れずともテンションは上がる。
ライブ会場で炎が上がることはあるが、自ら炎を上げてラップした人間は今までいまい。
そうして気球フェスは幕を閉じた。
※夢だったんじゃないかと思うけど、気球体験した子供の夢を描いた地上絵アートが、夢じゃなかったんだという証拠になった。
ここからはおまけになるが、SATO-C氏に至ってはそこからさらにライブアクトもあった。
そこでは、上記ハジメロ、8歳児とのMCバトル(SATO-C氏完敗)、そしてヤッテミロライブと熱いライブが行われたのだった。
※ヤッテミロ公式MV
物事は思い通りにいかないことのほうが多い、それでもハジメテ、ヤッテミレば何かが起こせる。そんなことに気づかさせられたキキュフェスであった。
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