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全くもって個人的な2018年のお酒10大ニュース。ムーブメント起こしたお酒は?
お酒は嗜好品なのであんまりあーだこーだ言うのもどうかと思うのですが、お酒についてあーだこーだ言うものは楽しいものでございまして、そんな自分のお酒にまつわる10大ニュースです。
10位:コカレロ旋風の兆し
クラブシーンでのお酒と言えば、テキーラ?イェーガー?いやいや、コカレロが来ております。
と、まぁ別にクラブに行くタイプの人間ではないのですが、イェーガーマイスターが流行った時は、あの癖のあるお酒がよく広まったなと思ったものです。(個人的にはアブサンとかハーブ系のお酒好きですが。)
同じくハーブ系のコカレロはその名の通り主成分がコカ。とはいっても、麻薬成分はなく勿論合法。
アルコール度数は29度なので、40度ほどのテキーラ、35度のイェーガーよりはまだ飲みやすい方です。
飲み方は、コカボム。主にレッドブルにコカレロを注ぐ飲み方。レッドブルは日本人には馴染みのないハーブリキュールを広める立役者ですね。
※緑と黄色のグラデーションがサイケな雰囲気。
コカというインパクトある響き、緑のカラー、レッドブル割り推奨でエナジー感アップ・・・と正にパーティー特化型のお酒であるのも納得です。
出典:Amazon
9位:映える日本酒
日本酒ラベルと言えば漢字が中央にバーンのイメージがありますが、近年はジャケ買いしてしまうようなラベルが増えてきました。
むしろSNSでラベルがまず話題になるということも多いです。
今後もこの傾向は続くでしょう。個人的にも非常にラベルを楽しんでいるので歓迎です。
8位:日本ワインの機運到来か
洋食に日本酒のマリアージュ、日本食にワインのマリアージュなどの広まりが増える一方で、日本食には日本のワインを合わせる場面が増えてきたように思えます。
チリやカリフォルニアの所謂第三世界がコストパフォーマンスが良く、ブームでなくワインが日常に広まってきた感はありますが、一方、日本のワインは高いわりにそうでもないというイメージが強いものでした。
しかし、ここ数年から世界のワインコンクールで受賞するワインが続々と出てきており認知度が高まっております。
長野ではワイン大学を開設したりと自治体での取り組みが実を結んできたと言えましょう。
7位:awa酒って何!?
要はスパークリング日本酒なのですが、話題になるにはフックが重要。泡でもスパークリングでもなくawa。スパークリング日本酒はすず音発売後、大手酒蔵の澪がコンビニで売られたりと認知度は高まりました。
ただ、ガスを注入するタイプのスパークリング日本酒も少なくありません。シャンパンのような瓶内二次発酵でスパークリング日本酒をさらに質を良くしようと動きが高まっております。
そうして発足されたawa酒協会。2016年、発足当時は参加蔵元は9社ですが、今年で4社の蔵元が増え、15社となりました。今後ますます増えていくのではないかと予想されます。
ちなみにawa酒の開発基準は
1.米、米こうじ及び水のみを使用し、日本酒であること
2.国産米を100%使用し、かつ農産物検査法により3等以上に格付けされた米 を原料とするものであること
3.醸造中の自然発酵による炭酸ガスのみを保有していること
4.外観は視覚的に透明であり、抜栓後容器に注いだ時に一筋泡を生じること
5.アルコール分は、10度以上であること
6ガス圧は20℃で3.5バール(0.35メガパスカル)以上であること
出典:一般社団法人awa酒協会
6位:「白州12年」「響17年」販売休止
2000年代初頭に減らした原酒が、その後、マッサン効果、海外での評価、ハイボール人気によりウイスキー需要が急拡大。結果、白州12年は6月から響17年は9月から販売休止となりました。
当然、熟成に時間がかかるため、再出荷のめどが立っておりません。海外でも評価が高まっているジャパニーズウイスキー。クラフトウイスキーやモルト人気も高まっているので今後の動向に要注目です。
※すっかりプレミアに
5位:味わう蒸留酒
個性ある風味のクラフト・ジンであったりアガベ100%プレミアテキーラが目立ってきました。季の美を始め、サントリーがROKUを発売するなどクラフト・ジンは昨年あたりからよく話題になっていましたが、アメリカでのプレミアテキーラの広まりで蒸留酒全体が盛り上がっているように思えます。
とは言え、やはり1本3000円以上、5000円ほどはザラなので、世間一般に広まるのはハードルがやや高いか。ハイボールが広まったようにコンビニや居酒屋でも飲まれるような「何か」が必要かなと個人的には思います。
※参考
季の美
出典:Amazon
ROKU
出典:Amazon
4位:ICE BOXで簡単カクテル
記録的な猛暑だった今年、普段よりアイスを食べた方も多いとは思います。そして、猛暑日だとソフトクリームなどより氷菓子が売れるそう。
そんな中、ICE BOXでお酒を飲むことがSNSから広まり大人気に。一時期販売休止になるほどでした。1989年発売の定番商品ではありますが、何が起こるかわからないものです。
結構、カクテルなんかではレシピでアイスボックスを使ったりもしていましたが、チューハイなどと気軽に合わせているようです。
出典:Amazon
3位:レモンサワー大人気!
2011年頃EXILEが打ち上げで2500杯ほど飲んだということで話題となり、そこからジワジワと人気が高まり去年あたりから大衆酒場のブームと共に人気が爆発したイメージがあります。
親父臭いようなイメージから、親しみやすいイメージへと転換していった流れはハイボールと同じように感じます。
※もちろん、レモンサワーでも「映え」意識。
7月にはマツコの知らない世界でも特集が組まれました。
コカ・コーラ社初のアルコールも檸檬堂というレモンサワー。まだ九州限定発売なので是非全国に発売してほしいところ。一度7度の塩レモンを飲みましたが非常に飲みやすかった気がします
2位:酒税法改正
2018年4月1日より酒税法が改正されました。これによりビールの定義が変わり、ヒューガルデンホワイトのようなハーブを使ったビールもビールを名乗れるようになりました。
その結果、様々な香り、味わいのビールが特に大手で発売されました。クラフトビール好きとしてはコンビニなどで気軽に買えて大変楽しめた1年だったのではないかと思います。
とはいえ、まだまだ認知度が低いと思いますので、広まって値段も安くなれば消費者としてはありがたいなと思います。
※個人的に非常に楽しめました。
1位:ストロングゼロなどの強アルコールRTD大ブーム
今年の話題の中心はなんといってもストロングでしょう。これまで5%程度だったチューハイが7~9%といったアルコール度数強め、ドライな味わいで大人気に。
気軽に酔える、料理に合うといった理由が推測されます。また、カロリーや糖類オフも近年のロカボ傾向に合っていると言えましょう。
ストロングゼロ文学なんていう言葉が生まれました。
個人的にはローソン限定発売のSUPER STRONG LEMONで極まりを感じてます。
出典:ローソン研究所ホームページ
軽いワインほどの度数ですが、グビグビ飲めてしまう。人によってはアルコールを強く感じるようですが、少なくとも自分にはワインなどよりはるかにアルコールが感じにくく仕上がっていると思いました。勿論、確り酔います。
サッポロのフォーナインも発売直後から好調で、しばらくはストロング系好調の波は続きそうです。
以上で、今年個人的に印象の強かったお酒に関するニュースでした。
ちなみに来年は、現在世界的にロゼワインが流行っていることから日本もロゼが注目だと思います。特にロゼのスパークリングは動画でも映えるので。
それでは年末年始、良いお酒を!