酒屋大賞の受賞酒を飲んだぞ。あべ・みむろ杉感想
先日、酒屋大賞なるものが発表されました。
よくある日本酒コンペはお酒単位に対し、こちらは日本酒の蔵自体への賞になります。
214店舗の酒販店員さんによるWeb投票にて本選に選ばれたのは20蔵。
二兎など、先日の日本酒ゴーアラウンドで飲んだ蔵元さんもあって嬉しい限り。
そこからさらに酒屋さんによる利き酒+コンセプトなどでGOLD、SILVER、BRONZEが決まるようです。
単純な味だけでないところが、面白いですね。「酒屋」さんによる今後推していきたいという思いも加味するということでしょうか。
さて、そんなこんなで、10/6に受賞蔵の発表がありました。
GOLD:今西酒造 (奈良県)
出品酒
みむろ杉 ろまんシリーズ 純米吟醸 山田錦
みむろ杉 ろまんシリーズ Dio Abita
みむろ杉 木桶菩提酛 2022酒造年度 南木桶-壱号
SILVER:花の香酒造 (熊本県)
出品酒
産土 2022山田錦|二農醸
産土 2022山田錦 自然農法|五農醸
産土 2022穂増|四農醸
BRONZE:阿部酒造 (新潟県)
出品酒:
あべ 純米吟醸
FOMALHAUT SPARK2022
上輪新田2022ビンテージ
入賞蔵の時点でもそうでしたが、僕が毎年集計しているTwitter(現X)での今年の私的ベスト日本酒上半期10選ランキングに入っている銘柄ですね。
特にGOLDのみむろ杉は5年集計して今年初ランクインということもあり、かなり勢いがあるように思えました。
とまぁ、書いてるだけなら折角の酒屋大賞の意味がありませんから、買って飲んでみました。
一応、全部飲んだことはあるのですが、みむろ杉はそれこそ10年近く前な気がしますし、産土も新しく発売された時だけであります。ちなみにあべは好きなので、シルバーやグリーンなど出るたび飲んでおります。
みむろ杉感想
みむろ杉と言えば菩提酛!
我々日本酒飲みは菩提酛さんに足をむけて寝れないわけです!
ありがたやありがたやといただきます。
原酒低アル(13度)の強みが出てる気がします。
流行の甘酸モダン系ですが、ガツッとくるわけでなく穏やかにスルッと入ってくる印象。
後味でアルコールの辛みが少しあって締める感じ。
白身は間違いないけど、中でも昆布締めとか合わせると面白いのではないかと思います。
低アルは飲みやすい。けど薄く感じる。 モダン系はそれ単体でシンプルに美味しい!しかし、主張が強くて食材が難しくなる。
そこに対してどうアプローチするかっというのを考えてるのではと勝手に想像しました。
全体を穏やかにして、余韻をクラシックよりにすることで上記ネガティブを抑える感じなのかなぁと。
ともあれ、久方ぶりに飲んだみむろ杉、かなり印象は変わっていたので、やはり金賞になるだけあるなと思いました。常に進歩している…!
続いてSILVERの産土・・・と行きたいところなのですがもはやプレ酒めいていて手に入らないんですよね。なので、マイフェイバリットなお酒、あべを飲むことにしました。
あべ感想
圃別シリーズ赤田。
圃別ってなんじゃいと思うかもしれませんが、田んぼのお米別に作られたシリーズです。ワインのテロワールの考えを日本酒に持ち込んだ感じですね。
上っ面だけでなくて、その概念まできっちり形にする姿勢がいいじゃないですか。
お味の方はガス感とほのかなメロン香?青い雰囲気。
そしてキリッと澄んだ味。
青がすんでいるー!!!(迫真)
この日は蕎麦と合わせましたが、抜群でしたね。
最後に
味もさることながら、菩提酛低アル原酒だったり、圃別だったりと確かに今後も追いたくなるような蔵元さんでした。
まだ第一回ということもあってか、色々な意見も飛び交いましたが、次回も楽しみな賞だと思います。
審査の流れや様々な意見をご覧になりたい方はぞぬさん(@ZONN_U)や土井さん(@4th_sakedoi)が非常に参考になるかと思います。