氷点・続氷点 三浦綾子
読了。解説の一文が三浦綾子の小説の醍醐味をうまく表現していると思った。
氷点で語られるのは、人間の罪、つまり原罪について。
犯罪のことではなく、もっと深い、人の心の別に誰にもあえて見せないそのくろぐろとした領域を三浦綾子は取り扱っているのである。
この罪を自覚した人物たちがどのように、これと向き合っていくのか、どのように解決され得るのか、、ページをめくる手はいつのまにか人間の罪への希望を、救いを求めて急いて動いた。
『氷点』はドラマチックな展開、そしてエンディングを迎えて