株を楽しむ うめきたSHIPホール
リタイア生活を株式投資で楽しむモト3の妄想日記
JR大阪駅の北側にあるウメキタ広場は私の好きな街歩きコースの一つである。そこの一角に奇妙な形をしたお洒落な建物がある。角度によっては、建物の外側を形作る曲線がまるで船のように見えて、SHIPホールの名前を納得する。その一階のカフェ・レストランはバルニバービという会社の運営である。
ウメキタ広場ではいろいろなイベントが催されたりして、週末ともなれば一日中多くの人が行き交う。広場には階段をはじめ、座れる場所がたくさんあるので、街歩きの途中の休憩場所として私は重宝している。
株主として、いつも気になるのは、そのレストランの客の入り具合である。どんな人たちが中に入っていくのかな。入り口でメニューを見て引き返した人は、気に入った料理がなかったからなのかな、、、、。
最近は、街の人出が多くなってきたので、客の入りはすこぶる好調に見える。レストランの裏手では、道路を挟んでウメキタ再開発第2期工事が現在進行中である。これが完成すると、この広場を通る人はどっと増えて、レストランの客は倍増間違いないだろう。そうするとバルニバービの株価はどんどん上がる、、、とついつい妄想してしまう。
この広場で休憩中に、行き交う人たちを眺めていると、その多種多様さに興味をそそられる。笑顔に満ち溢れた学生と思われる新鮮なカップル、まだ一歳に満たない赤ちゃんを抱えた子育て奮闘中の若夫婦、大きなデパートの紙袋を抱えた母と娘の二人ずれ、上品な衣服を纏いお互いに気遣いながら手を組んで歩く老夫婦、どこで出会ったのか外国人の男性と日本人の女性の国際カップル、街歩き用のリュックを背負った小奇麗な身なりの初老の男性などなど、、、。隣にワトソン君がいたら、シャーロック・ホームズになり代わって、一人一人の職業や家庭環境を推理して語ってしまうかもしれない。
私は家を出る前に、妻の服装チェックを受ける程のファッションオンチである。だがその私でさえ、ウメキタ広場で人間観察をしていると、人々のファッションの多様性とお洒落で個性的な服装をした人が実に多いことに驚く。我が家の近所で出会う、普段着姿の同年代の人たちとは大違いだ。ウメキタ広場を歩く人たちのファッションセンスと多様性は、パリやニューヨークに決して負けていないと思った。例えば日本人のジーンズは、いろいろな太さや色、柄のものが履かれているが、外国ではスリムフィットが圧倒的に多い。女性のスカートの形も、短い物、長い物、太い物、細い物と多種多様だ。
近年、インバウンドの増加とともに、日本食の素晴らしさが世界的に認識され、産業的にも日本食がクローズアップされてきているが、同様に、日本のファッション文化・産業力は世界的に見ても非常に高く、競争力があるのではないか。昭和の時代が終わって以降、日本のアパレル産業は総じて衰退傾向にあるが、第2、第3のユニクロがどんどん出てきてもおかしくないと思った。
家に帰って、このウメキタ広場で見た日本人のファッション文化の高さの発見を熱く妻に話すと一言、
「私にはわからん」と一蹴されてしまった。
【了】