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年金受給の手続きをやってみた

リタイア生活を株式投資で楽しむモト3の妄想エッセイ

厚生年金は受給していたが、老齢基礎年金部分は繰下げ受給をしようと思い
ずっと受給していなかった。

繰下げ受給は損か得かの議論はあるが、私は日本人の平均寿命を超えるぐらいまでは生きられるだろうと思ったから繰下げ受給を選んだ。最近、「平均寿命で考えるのではなく、健康寿命で考えるべきだ」、という指摘を耳にして繰下げ部分を受給するよう考えを変えた。

私には幸いにも、毎日薬を飲む必要があるほどの持病がない。いままで大きな病気には縁がないので、きっと平均寿命以上に生きられるだろうと漫然と思っていた。

だが、足腰は大丈夫かと言うとそうでもない。40歳ぐらいから膝の痛みが出て、重い物を持って長時間歩くことが出来ないし、走ることも出来ない。以前に整形外科で診てもらったら、膝の軟骨がすり減っていて、もうどうしようもないらしい。健康に行動できる健康寿命はもうそんなに長くない。

そんな訳でさっそく近所の年金事務所に電話してみた。予約を取ろうとすると早くても3週間後しか空いていないとのこと。私は直ぐに手続きしたいのですが、と言うと待ち時間が長くなるが、受付は可能とのこと。

数日後、近所の年金事務所へ行く。玄関を入ると総合案内という大きな看板が目に入る。受付の人に、「年金受給の手続きをしたいのですが」と言うと、「予約されていますか?」と返ってくる。

「予約はしていないのですが」と言うと、「対応できるのが何時になるかわかりませんが」と言われる。受付の横に「予約なしの場合、待ち時間90分以内」というような表示が目に入った。

「予約がない場合、90分ぐらい待ってもらう場合がありますが」と言われた。受付の人の口調から「予約を取ってから出直してくださいね」と言っているように聞こえた。

一瞬考えたが、私は勇気を持って「待ちます」と返答した。申込用紙に必要事項を記入して受付に提出。年金番号ではなく、マイナンバーを記入して提出した。

私以外には1名しかいない待合場所で、椅子に座ってちょっとスマホでも見てみようかと取り出そうとしたところ、自分の受付番号が呼ばれた。待ち時間はほぼゼロだった。

手続係の年配の男性の説明は、懇切丁寧だった。「消えた年金問題」がまだ尾を引いているかのようだった。

申込用紙に記入したマイナンバーからパソコンで「私」を検出できたようだが、さらに年金番号も記入するように言われた。パソコンに現れた年金番号を私は口頭で教えてもらい、申込用紙に追記した。

申込用紙は完璧でないといけないらしい。本人確認のためにマイナカードを提示する。年金手帳は念のためにカバンに入れていたが、出番はなかった。

十分すぎる程丁寧な説明を受けたが、10分程で手続きが完了した。以上の体験をまとめると、
1,年金の受給手続きには予約は不要(相談は予約が必要かも)
2,マイナカードがあれば本人確認はできる。
3,マイナンバーを使えば年金手帳は不要。

年金手帳は、現役時代から大事に保管していたが、実際の手続きではもう不要になったみたいだ。だが、健康保険証のようにマイナカードに切り替えないのは、年金の不正受給が少ないからなのだろうか、と勘ぐってしまう。

私は役場とか、病院とかの社会サービスを受ける時、できるだけマイナカードを使ってみることにしている。少しづつDX化で便利になって行く様子を体感したいからだ。

パスポートの更新はマイナカードの提示だけで出来るとか、銀行の登録印はマイナカードで代用できるとか、マイナカードの運転免許証は更新不要にするとか、もう少し便利にすればDX化が進むと思うのだが、、、。
<了>



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