見出し画像

コミュニケーション能力の高い人がやっている「3つの習慣」

今回は、コミュニケーション能力の高い人がやっている3つの習慣についてお届けいたします。

コミュニケーション力が高い人といえば、
・誰に対しても気さくに話しかけられる人
・いつも周りに人が集まってくる人
・とても人間関係がうまくいっている人
そんなイメージがあるのではないでしょうか。

当社はコミュニケーションのスクールを立ち上げて10年になります。
延べ10万人の方に指導させていただきましたが、コミュニケーション力が高い人は、総じて人間関係がうまくいっています。

なぜ、人間関係がうまくいっているか?
ひと言でいうなら、相手に悦びを与えているから。これに尽きると思います。

「喜び」ではなく「悦び」
悦びとは、「悦に入る」「ご満悦」とか、心が踊るようなよろこびのことを言います。
語源を調べると、「悦」という漢字は、神が乗り移ってうっとりした神主の祝の心を表した象形文字だそうです。
そんな悦びを与える人だからこそ、その人は人間関係がうまくいっているんだと思います。
そんな人には、一体どんな習慣があるのか?今回は3つ厳選してお届けいたします。

①感謝

習慣1「感謝」
Unipos株式会社さんが、20代と30代の1,672人にアンケートを取りました。
その中に「感謝や称賛がモチベーションを高めるか?」という項目がありました。
「YES」と答えた方は、67.2%。
約7割近くの人が、感謝されたり、称賛されたりすると、モチベーションが上がると回答しています。
そして、面白いのが次の項目。
「感謝される頻度と組織への愛着心(エンゲージメント)の相関関係」
感謝される頻度が高い人のうち、82.4%が「会社に愛着心がある」と回答しました。
一方、感謝される頻度の少ない人のうち「会社に愛着心がある」と答えたのは50.1%でした。
感謝される頻度が高い人と低い人では、会社への愛着心に30%以上も開きがありました。
感謝される頻度でこれだけ違いがでるのが驚きです。

コミュニケーション力が高い人は、感謝が人のモチベーションに高めることを知っています。
だからこそ、コミュニケーション力が高い人は、日々の人間関係で感謝があふれ出ています。
「ああ、感謝ね。それは大事だね」
「自分は感謝するようにしているよ」
という方もいるかもしれませんが、ポイントは感謝が「あふれ出ている」ことです。
コミュニケーション力が高い方は、このくらい感謝します。
例えば、資料を作ってくれた部下がいたとします。
それに対して「資料作成してくれてありがとね」(感謝1回目)
そして会議が終わったら「資料ありがとう!おかげで上手くいったよ」(感謝2回目)
そして翌日に「おはよう!昨日はありがとな!」(感謝3回目)
また誰かがいるところで「先日こいつが作ってくれた資料がすごくよくてさ!メッチャ助かったよ」(感謝4回目)
このくらい、嫌味なく自然と感謝の気持ちを伝えます。
これがコミュニケーション力が高い人です。

「1回お礼言ったらいいだろう」なんて考えていません。
なんせ感謝があふれ出ているからです。
常に感謝しようとする意識が、その人から漏れ伝わってきます。

「何度もお礼を言うなんてめんどくさい…」
と思われるかもしれませんし、正直、私も発展途上です。感謝ができているとは言えません。
だからこそ、まずは感謝を口にする習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。
本来、感謝とは、自然と湧き出てくるものだと思います。
ただ、それだと感謝に意識が向きにくいので、行動療法的に、まずは感謝を口にしてみること。
例えば、ご飯を食べるときに「いただきます」と、あえて声に出す。
朝起きたらベランダから空を見て「本日もありがとうございます」と、あえて言ってみる。
声に出すことで、意識が感謝に向かいます。
まずは、感謝の言葉を口に出す行為を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

②ファーストコール

習慣2「ファーストコール」
拙著『話し方すべて』(かんき出版)の第7章の「良好な関係をつくる職場のトーク」にも記載しましたが、ファーストコールとは先に声をかけるという意味です。

例えば、パーティーなどの席では、売れている営業マンほど「初めまして!」とか「◯◯さん久しぶり!元気?」と、先に声をかけます。
経営者同士の会合でも、慕われている年配の経営者ほど、後輩の経営者に「よっ!元気か?」と、先に声をかけます。
本来は後輩から先輩に挨拶する風習がありますが、先輩から挨拶したっていいわけです。目上の人から声をかけられた嬉しいですからね。

人間は、話しかけるより、話しかけられたい生き物です。

先に声をかけるのは、無視されるかもしれないし、変な顔をされるかもしれないので、リスクがあります。
だから、話しかけるより、話しかけられたいことを知っているコミュニケーターは、先に声をかけるわけです。

目上の人から先に「調子はどう?何か困っていることはない?」と声をかけたら、話しやすいと思います。

先に声をかける。先に挨拶する。先に話題を提供する。
これもコミュニケーション力が高い人の習慣です。

③レスポンス

習慣3「レスポンス」
「スマイル・ノッド・カップリング」という言葉を聞いたことがありますか?
香港で、男女259人を対象に「どんな表情や動作が、相手の感情によい影響を及ぼすか」の実験が行われました。
結果は、笑顔と頷きが、相手の感情に最もよい影響を与えるということがわかりました。
これを「スマイル(笑顔)・ノッド(頷き)・カップリング(結合)」と呼んでいます。

コミュニケーション力が高い人は、笑顔と頷きが相手の感情を好転させることを知っています。
だから、笑顔と頷きをもとに、相手の話に反応します。いわゆるレスポンス力です。
笑顔や頷きが大事なことはわかっていても、レスポンスを怠ってしまうときがあります。
これに気づくのが、オンライン会議システムのZOOMで人と会話をしているときです。
ZOOMは、自分の顔も映ります。自分の表情が無表情だったり、相手の話を聞いているときのレスポンスが、「へぇー」ばかりだったりして、レスポンスが相手に伝わっていないことがあります。
レスポンスがないと相手は「ちゃんと話聞いてるのかな?」と心配になります。
だからコミュニケーション力が高い人、全力でレスポンスして相手に安心してもらいます。
安心はコミュニケーションのベースです。

コミュニケーション能力の高い人がやっている「3つの習慣」
①感謝
②ファーストコール
③レスポンス

をお伝えしました。
一つずつは難しくないのですが、習慣になるまでがなかなか大変です。
人間の細胞は90日間で入れ替わるといわれますので、まずは3ヶ月がんばって生活の中に取り入れてみてください。
動画でも詳しく解説しておりますので、ぜひご確認ください!


-------------------------------------------------------
【モチベーション&コミュニケーションスクール】

あがり症・緊張を改善するセミナー
伝わる話し方が身につくセミナー
論理的思考が身につくセミナー

【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎あえて話さない戦略(大和出版)

◎「質問の一流二流三流」(明日香出版)

◎「一生得する雑談力」(宝島社)


◎「話し方すべて」(かんき出版)

「コミュ障」でもしっかり伝わる話し方(PHP研究所)

◎「話し方の正解」~誰とでもうまくいく人の55のルール~(かんき出版)

◎緊張しない「最初のひと言」大全(Clover出版)

◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)

◎説明の一流、二流、三流(明日香出版)

◎雑談の一流、二流、三流 (明日香出版)

◎10秒でズバッと伝わる話し方(扶桑社)

【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】

【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。

18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

【モチベーション&コミュニケーションスクールSNS】
モチベーション&コミュニケーションスクール公式LINE
YouTubeみのちゃんねる
instagram
Twitter
Facebook
TikTok

株式会社モチベーション&コミュニケーション
所在地 〒163-0649 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル49F
お問い合わせ TEL:03-6384-0231
MAIL: info@motivation-communication.com
-----------------------------------------------------------------------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?