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国語がおもしろくなる!伝わる話し方「5つの表現方法」
今回は「話し方の表現方法」をアップさせる5つのコツをお届けいたします!
突然ですが、みなさん、国語は得意でした?
私は苦手でした。。。文法とか聞くと、その時点で「うっ…」となってしまいます。
でも、今となっては、国語で習う表現方法が、話し方にメチャメチャ役立つことに気づきます。
普段我々は、講演家、政治家、落語家、お笑い芸人にいたるまで、色々な方の話し方を研究しておりますが、話が上手い人は、国語で習う表現技法をよく使っているんです。
今回は、中学で習う国語をもとに、話にインパクトを出したり、言葉に余韻を残したり、感動を高めたり。そういった表現力が抜群にアップするコツを5つお届けいたします!
①対句法
これは、似ているものや反対のものを並べて、対照的に表現する方法です。
例えば、「沈黙は金、雄弁は銀」という言葉を聞いたことはありませんか。沈黙することは時に雄弁に優る、という意味で使われますが、金と銀、これがまさに対句です。
「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」これも対句ですね。
「彼女とは春に出会い、秋に別れました…」
ただ「別れました…」というよりも、春と秋を並べると、グッと哀愁が漂いますよね。
では、日常ではどのように使うとよいでしょう。
例えば、自己紹介なんかはいかがでしょうか。
「私は、仕事では、けっこう我慢強いんです。成果が出るまで絶対にやめません。最後までやり抜く辛抱強さがあります」
これだと、いまひとつパンチが弱い。
そこで、対句を使ってみましょう。
「私は、仕事では、けっこう我慢強いんです。成果が出るまで絶対にやめません。最後までやり抜く辛抱強さがあります。
でも、プライベートはけっこう怠慢なんです。普段はTシャツとジャージでし、健康グッズはすぐ飽きるし、ゴミ出しも怠けます(笑)」
仕事では我慢強く、プライベートは怠慢である。ちょっと人間味が出てきますよね。
他にも、
「これはよくある悩みなんですけど、、、こんなこと〇〇さんにしか相談できなくて」
と言われたら、「えっ?何?」って気になりますよね。
これも、よくある悩みだけど、あなただけという対句になっています。
「人間は強さを求めます」
よりも、
「人間は脆い生きもの、だからこそ強くなりたい」
のほうが「強くなりたい」が際立ちます。
このように、単体で表現するのではなく、他のものを対にすると、表現に味わいが出てきます。
②反復法
反復法は、同じ言葉を繰り返して文意を強めていく表現方法です。
例えば、「暑い、あ~、暑い」のような繰り返しです。
「うまい!やっぱりうまい!」
こう繰り返すと表現が強くなります。
「考えて、考えて、考えて、ようやく出た結論です」
よく考えた様子が伝わってきます。
ただ、連発しすぎるとくどくなるので注意が必要です。
また惰性でリピートするのも避けたほうがいいです。
例えば、「ポイントが3つあります。3つ」「1つめは口角を上げることです。口角」と、無意識で連発していると、口癖で言っているような感じがします。繰り返すなら、意図的に狙って使った方が得策です。
③比喩
比喩は、あるものを他のものに例えて表現する方法です。
「例え話」は、話し方の世界で本当によくでてきます。
今回は、直喩、隠喩、擬人法など、細かい部分は省きますが、要は似ているものに例えるということです。
「今一度、日本を洗濯いたし候」
坂本龍馬の名言と言われます。日本をきれいにすること=洗濯に例えています。長いこと説明しなくても、一発で伝わりますよね。
「彼女がいると、スポットライトが当たったかのように明るくなるよね」
スポットライト=場を照らす、これも例えですね。
「今は辛いかもしれないけど、明けない夜はない」by シェイクスピア。これも例え。
作り方は簡単で、A≒Bです。似ている物をあてること。
普段の仕事でも、
「ギリギリになって着手するのはよくないよ。夏休みの宿題とかもそうじゃん」
と言うと、イメージが湧きやすいです。例え話は言葉の解像度を上げてくれます。
ここまで、対句、反復、比喩の3つご紹介しました。これは本当によく使いますので、是非意識してみてください。
残りの倒置法と押韻は、そこまで使わないかもしれませんが、覚えておくと便利なので、サラッとご紹介いたします。
④倒置法
言葉の前後の順番を入れ替えて、内容を強調する技法です。
例えば、
「新たなマーケットを開拓しよう!猛スピードで」
CMの宣伝文句みたいですが(笑)、これは「猛スピードで新たなマーケットを開拓しよう」が普通の表現です。順番を入れ替えることで強さが出てきます。
「起きなさい!遅刻するわよ」
「めちゃめちゃキレられたんです。一口食べただけで」
これも倒置です。伝えたいことにインパクトが出てきます。
⑤押韻
押韻は、韻を踏んでいく表現方法です。
同じ母音が続くと、リズムがよくなったり、耳に残ったりします。
先程の対句で、「仕事は我慢、プライベートは怠慢」と言いましたが、これも、我慢と怠慢、母音が一緒です。
「玄関開けたらサトウのごはん」というCM、ご存じでしょうか。「玄関」と「ごはん」がかかっています。
「インテル、入ってる」もそうですね。覚えやすくて耳に残りますよね。
弊社は、モチベーション&コミュニケーションという社名ですが、
「モチベーション&コミュニケーションで人生にイノベーションを!」
こうすると、3つとも後ろの「ション」が同じなので、会話にリズムが出てきます。
勉強から楽しく学ぼうシリーズ(国語編)
今回は、国語の表現方法から、日常に活かせるものをピックアップしました。
対句法、反復法、比喩、倒置法、押韻。
ぜひ、一つでもピックアップしていただき、話し方に取り入れてみてください。きっと、いつもと違う話に仕上がり、聞き手の反応が変わり、盛り上がりを見せるはずです!
詳細は動画でも解説しておりますので、いっしょに表現力を上げてまいりましょう!
「【コミュケーション力アップ、伝わる話し方、あがり症改善セミナー】はコチラ
【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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