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『論破力』(ひろゆきさん:著)をもとに説得力のある話し方を解説
Q:「今回はどんな本のご紹介でしょうか?」
今回は、ひろゆきさんの『論破力』をご紹介いたします!
先日、「Ameba プライム」に出演させていただきました。そのときのテーマが「ひろゆき人気で論破ブーム!?建設的な議論とは」だったんですが、
ひろゆきさんは、いま若者に絶大な人気を誇っており、信頼できるインフルエンサー第2位、YouTubeの切り抜き動画は5月だけで3億回再生されています。すさまじい影響力なんです。
それでひろゆきさんの真似をされて、「ハイ、論破!」と言って相手を不快にさせたり、「それって、あなたの感想ですよね?」と言って、その場の議論をストップさせたり。または上司に「はいかいいえで答えてください」といって険悪なムードになったり。
ひろゆきさんが発した言葉尻だけを捉えて論破しようとする人が増えている。そんなテーマでした。実際にひろゆきさんは「論破」という言葉を一度も使ったことがないんですが(笑)
ひろゆきさんの話は、非常に説得力があります。説明もメチャメチャ上手いです。私も日々勉強させていただいておりますし、当スクールの講師にもファンが多いです。
だから、言葉尻だけを真似するのではなく、ひろゆきさんの話はなぜ説得力があるのか?そこを学び、身につけていただきたいという想いから今回ご紹介いたします。
本日は、ひろゆきさんの本、普段のコメントの仕方、動画での話し方も踏まえて、学んでいただきたいポイントをギュっとまとめますので、ご興味をもっていただいた方は、ぜひ本書を手にとってみてください。ひろゆきさんの『論破力』
ひろゆきさんの話はなぜ説得力があるのか?
ポイントは5つです。
①持論がハッキリしている
②「結論=理由=まとめ」のパッケージがわかりやすい
③理由が具体的で事例も豊富
④1回の発言が30秒〜1分と短い
⑤知らないことは素直に認める
それぞれ解説していきます。
①持論がハッキリしている
どんな議題に対しても、常に「自分はこう思う」という持論があります。
「自分はこう思う」、でも「相手はこう思っている」。意見の相違がある。だから「それってエビデンスあるんですか?」という言葉がでてくるわけです。これもひろゆきさんの有名なワードです。
違うから確認する。もしくは指摘する。これは議論において普通のことだと思います。むしろ大切なことです。
もし持論もないのに、「そんなデータあるんですか?」って突いたら、それはただの文句です。
例えば、上司が部下に、「こんな提案書、通るわけないだろう」と言ったとします。
部下が、「すみません。では、どんなところに注意すればよろしいでしょうか?」と訪ねました。
すると上司は、「知らないよ!そんなの」と突き返したとします。それで「今日、部下のやつを論破してやってね~」なんて自慢気に居酒屋で話していたら…ただの嫌な上司ですよね。。
「私はこう思う」という持論があるからこそ、建設的な議論ができます。持論を持つことの大切さを教えてくれています。
②「結論=理由=まとめ」のパッケージがわかりやすい
ひろゆきさんが番組に出演されるときは、一発目に話を振られることが多いです。いわば何を聞かれるかわからない状態です。
そんなときでも、ひろゆきさんは結論からドンと答えます。新聞でいえば、タイトルです。タイトルのない新聞って読みにくいですよね。全部文章。これだと何の記事かわかりません。
このタイトルが、話し方で言えば「結論」です。結論の後に理由を説明し、最後にまとめる。美しい説明の型をしています。
ひろゆきさんが「Abema プライム」で、電話についてこうお話されていました。
結論:立場が上で無能な人ほど電話を使いたがる。
理由:なぜなら文章をまとめる力がないからだ。
まとめ:だから無能な人ほど電話をしたがる。
これを30秒くらいでパっと話されるんです。わかりやすいと思いませんか。業界では「SDS法」といい、Summary(結論)・Details(詳細)・Summary(まとめ)の略ですが、これはみなさん知っています。この話の流れで話した方が簡潔に伝わることも知っています。
しかし、急に質問されたときに、0コンマ何秒でSDS法で会話できる人はほとんどいません。ひろゆきさんは毎回即興でこれができるのです。
恐らく、「結論→理由→まとめ」というパッケージが体に染みついているのではないかと思います。皆さんも、是非話の流れを練習していただえければと思います。
③理由が具体的で事例も豊富
事例とは、数字や出来事や例えです。これがバンバン出てくるんです。
何かの番組で、スウェーデンの新型コロナの話になりました。そこから、「スウェーデンの人口は1,000万人で7,000人もコロナで亡くなっている。日本に引き直すと7万人に該当する」とバンバン数字が出てきます。
離婚率の話題になれば、「高知県の離婚率は半分です」というのも出てくる。
他にも、武田薬品がアストラゼネカからワクチンの作り方を教わって、ワクチンをつくろうとしている、韓国ではインターネットが登録制である、などなど、事例がわんさか出てきます。
やはりファクト(事実)には説得力あります。だからひろゆきさんの話は常に説得力があります。
④1回の発言が30秒〜1分と短い
テレビのCMって、だいたい15秒から30秒です。
全国展開しているカフェのチェーン店なら、注文したらだいたい30秒くらいでコーヒーが出てきます。30秒を超えると、集中力が切れてきてイライラするのではないかと思います。
だから、話し方でも、短く簡潔な方が話を聞いてもらえます。
ひろゆきさんのコメントは、何を聞かれても、概ね30秒から1分以内でまとまっています。体の中にタイマーが装着されているようにも感じます。
普段の生活では、報告や会議での発言など、だいたい30秒から1分程度で行う短い会話が多いです。
この時間感覚も、ぜひ身につけていただきたいポイントです。
⑤知らないことは素直に認める
論破だけではなく、知らないことについては「これってどういうことなんですか?」と、どんどん質問されます。
これも「Abema プライム」で、「夫婦の会話はどうしたら上手くいくか?」というテーマがあったとき、ひろゆきさん、すごく興味津々に「3人の子育てされている〇〇さん、どう思われますか?」と、積極的に質問されていました。
わからないことは「わかりません」、「教えていただけますか」と聞く。または「次回までに調べます」。これでいいと思うんです。変に取り繕ったり、ごまかしたりすると「どっちなんですか?」「はいかいいえで答えてください」と突っ込まれます。
知らないことは全然悪いことではないです。むしろ自分のネタを増やすチャンスです。
本日は5つご紹介いたしましたが、他にも、例え話がメチャメチャ上手かったり、演繹法の使い方が芸術的だったり、たくさんありますが、今回はこの辺にいたします。是非『論破力』を含めて参考にしていただけますと思います。
有名な論破ワードを日常生活に活かすには?
最後に。
ひろゆきさんの有名な論破ワードを日常のシーンで使うなら、以下のように変換してみてはいかがでしょうか?という提案です。
これはひろゆきさんのLINEスタンプになっている名言です。
①「嘘つくのやめてもらっていいですか」→「それって本当でしょうか?」
②「はいかいいえで答えてください」→「はいかいいえでいうと、どちらのイメージの方が近いでしょうか?」
③「何かそういうデータあるんですか?」→「勉強不足で申し訳ございません。もしそういうデータがあれば、ご教示いただけますでしょうか?」
④「それ何か意味あるんですか?」→「もし差し支えなければ、それをやる意味を教えていただいてもよろしいでしょうか?」
⑤「それってあなたの感想ですよね?」→「そういう考えをお持ちなんですね」
こんな風に使ってみてはいかがでしょう。
ひろゆきさんの説得力を学ぶと
①変に空気に支配されることなく、持論が展開できるようになります。
②きちんと会議で発言できるようになります。
③短く端的に伝える力や説明力が飛躍的にアップします。
是非、日常生活に活かしてみてくださいね(^-^)/詳細は動画でも解説しております。
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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