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言い訳してるつもりはない...でも言い訳と言われちゃう...
いきなりですが、「言い訳するな!」と言われたことはありますか?
私は何回もあります。特に20代の頃は上司からたくさん言われました。
困ったことに、上司からは「言い訳するな!」と言われますが、私は言い訳しているつもりは一切ないということです。
理由を聞かれたから説明しただけ。
なのに、「言い訳するな!」とか「それは責任逃れだろ!」とか…
全国の受講生からも、
「そんなつもりはないですが、『言い訳だ!』と言われることがあります…」
という声をいただきます。
今回は、このジレンマを解消すべく、
「言い訳」と「ちゃんとした説明」をバキッと分けて、
・何がちがうのか?
・どうしたらいいのか?
をお伝えします。
ぜひ、最後までお付き合いください(^-^)/
言い訳=弁明
言い訳とはそもそも何なのでしょうか?
これは、都合の悪いことや過失を取り繕って弁明することです。
辞書で引くとそのように出てきます。
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ごまかそうとしていたり、隠そうとして弁明することを言い訳と言います。
では、ちゃんとした理由を説明しているにも関わらず、『言い訳』と捉えられるのは、何が違うのでしょうか。
実例があるとわかりやすいですね。
受講生からいただいた例をもとにお伝えします。
言い訳の実例
上司:平山君、ポスターを2つ発注したでしょ。1つ目のポスターの納期は決まっていたけど、2つ目のポスターの納期は決まっていなかったけ?
部下:はい。2つ目の納期は決まっていません。
上司:あれ?ポスターを頼むときって、必ず納期を確認するルールになってなかったっけ?
部下:なってます。ただ、今回は、1本目のポスターができてから、2本目のポスターの制作に取り掛かる旨、先方から伺っていて、そのまま私が休みに入ってしまったので、確認していませんでした。
上司:??。1本でも2本でも、発注する時に納期を確認するルールだよね?
部下:あ、、はい…すぐに確認します。
こういうやりとりです。
・ポスターを発注するときは、必ず納期を確認するというルールがあった。
・部下は今回、2本目の納期を確認していなかった。
・だから上司からツッコミが入った。
という内容。
部下は、納期を確認してない理由を、
「今回は2本だったので」
「休みに入ってしまったので」
と、ちゃんと説明しています。
でも上司からは、「それは言い訳でしょ」と言われたそうです。
ちゃんと理由を説明しただけなのに「言い訳するな」と言われた…
あなたはこれ、
言い訳だと思いますか?
ちゃんとした説明だと思いますか?
その説明、なくても通じるか?
ここが今回のポイントです。
言い訳とちゃんとした説明の違い。
それは、
その説明がなくても通じる
これが言い訳の定義です。
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簡単に言えば、その理由を説明しなくても何の問題もないということ。
要らないのに説明するから、言い訳と捉えられます。
先ほどの例でいえば、ポスターが1本だろうと2本だろうと、納期を確認することが決まっている。
ならば、
「すみません。。納期を確認していませんでした。至急確認します」
これで終わりです。
にも関わらず、
「今回は2本だったので」、「そのまま休みに入って」と、要らない説明を入れると言い訳と捉えられます。
余計なことを言って、そこがまた火種になって詰められることもあります。
試しにその説明がなくても、通じるか、やってみるといいです。
上司:平山君、ポスターを2つ発注したでしょ。1つ目のポスターの納期は決まっていたけど、2つ目のポスターの納期は決まっていなかったけ?
部下:はい。2つ目の納期は決まっていません。
上司:あれ?ポスターを頼むときって、必ず納期を確認するルールになってなかったっけ?
部下:なってます。ただ、今回は、1本目のポスターができてから、2本目のポスターの制作に取り掛かる旨、先方から伺っていて、そのまま私が休みに入ってしまったので、確認していませんでした。
上司:??。1本でも2本でも、発注する時に納期を確認するルールだよね?
部下:あ、、はい…すぐに確認します。
そうであるなら、「2本目だから」とか「休みに入ってしまった」というのはカットして、「すみません。確認漏れておりました。すぐに確認いたします」で、ピシャッと終わります。その後、上司がネチネチ言ってきたら、それは上司が悪いと思います。
そこに対して、いらない説明を入れていくから、ツッコミが入ってくるのです。
言い訳の定義は、なくても通じる。なくても何の問題もない説明になります。
【これは言い訳?説明?】
例えば、こちらのやり取りは、言い訳でしょうか?それとも説明でしょうか?
上司:納期遅れていないか?
部下:いやぁ、隣の田中さんからまだ資料が出ていなくて…
結局、納期通りに出てきていないということは、その方のコントロール不足になりますよね。田中さんから資料が出てきていても、いなくても関係ないわけで、
部下:すみません。私の段取りが悪くて素材が集まってきていません。至急集めて明日提出いたします。
上司:よろしく!
で終わりです。
そこに対して、
「システムの久保田さんがまだ…」
「最近立て込んでいて…」
という説明を言い訳と捉えられるわけです。
繰り返しになりますが、それを外してみてください。その説明がなくても問題がないなら言い訳です。
逆に言うと、その説明がないと困るなら、それは言い訳ではなく説明です。いるのか、いらないのかという視点ですね。
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ご本人としては、いると思ってしゃべっているわけです。
でも、冷静に考えてみると、その説明はいらなかったということがあります。
大切なのは未来に向かって動くこと
説明するときに、言い訳?説明?というのがあった場合、1分くらい考えてみましょう。今から言おうとしていることがどうしても必要なら言う。なくても問題なければ、スパッと行動に移したほうがいいです。大事なのは、未来に向けて行動することです。
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いるのか、いらないのかの線引きを、説明の尺度にあてていただきたいと思います。
【まとめ】言い訳するなにキャッチ!
「言い訳するな」という方と、「いや、説明を求められたから説明しているんですよ」という方、上司と部下ですね。バチバチになることがあると思うんです。
良い悪いではございません。そこに置かれている説明がいるのであれば説明、いらないのであれば言い訳と捉えられます。
その説明をいったん取ってみてください。その業務に必要であれば説明です。でも、入れなくてもスパッと通じるのであれば、そんなものを入れずに「すみません。やります!取り掛かります!」と前に向けてどんどん進んでいくと、お互いいい関係をつくれるのではないかと思っております。
何か参考になれば幸いです。
是非、動画でも言い訳と説明のちがいを学んでまいりましょう!(^o^)/
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【モチベーション&コミュニケーションスクール】
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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
【モチベーション&コミュニケーションスクールSNS】
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