相手を怒らせずに自己主張する!アサーションの技術
Q.:「相手から否定されて、返答できず、黙ってしまうことがあります。否定や反論をされても、相手に納得してもらえる方法はありますか?」
今回もご質問をいただきました!ありがとうございます!
これはよくありますよね。
一番多いのは上司とか先輩でしょうか。
「こんな案、通るわけないだろ!」とか「もっとしっかり考えてくれ!」と言われて、何も言えずに黙ってしまうケースがあるかもしれません。
お客様に対しても、提案したら断られた・・・とか。
「いや~、いいのはわかるんだけど、今は忙しいからまた今度にするよ」と。
違う意見がテーブルに乗ったときに、喧嘩することなく、うまく相手に納得してもらえる方法があると便利ですよね。
今回は、相手と意見が異なるとき、どうやって伝えるか?
そこに特化してまいります。
アサーティブコミュニケーションとは?
相手の主張を受け止めながら、自己主張することを、アサーティブコミュニケーションと言います。
相手も自分も、Win-Winになる方法です。
アサーティブコミュニケーションというと、ちょっと難しく聞こえるかもしれませんので、もう少し具体的にお伝えします。
相手と意見が違ったら、こんな言葉を使ってください。
踏襲話法です。
踏襲とは、「引き続く」とか「受け継ぐ」という意味ですが、踏襲話法は相手の言葉を、
「そうかもしれないですね」
と受けながら、そのまま相手の言葉を利用して、自分の言葉を伝えていく話法です。
踏襲話法を活用する
例えば、
「確かにそうかもしれないですね。だからこそ…」
と続けていきます。
上司に、「こんなのいかがでしょうか」と提案したとします。
上司が、「そんなの前例がないから無理に決まっているだろ!」と言ったとします。
まさに意見がバッティングしたときです。
ここで、真正面からぶつかってはいけません。
あくまでも、相手の言葉を受けながら、そのまま相手の言葉の力を利用して、
「確かに前例がないですもんね・・・
だからこそ新しいチャレンジになると思うんです。
誰もやったことがないということは、これ、実現したら私たちが初になります!」
こんな感じで伝えていきます。
ケンカにならないワードを用意しておく
例えば、「ジムに通ったらどうですか?」と提案したとします。
「いやぁ、行きたいんですけど、時間がないんですよね」
と返ってきたとします。
「いやいやそんなこと言わずに…」っていうと喧嘩になります。
だから、相手の言葉を踏襲して、
「◯◯さん、忙しいですものね。
逆に好都合かもしれないです。ジムって、1時間、2時間行かなきゃいけないイメージがあるじゃないですか。でも、20分、30分くらいでいいんです。
週に2回、20分程度、それも家から5分とのころだったら、行けそうな気がしません?」
と。
このように、
「そうですよね。だからこそ」
「確かにそうですよね。逆にちょうどよかったかもしれないです」
「わかります。だからなおさらオススメしたいんです」
「ですよね。私も最初そう思ったんです。でも気づいたいんです」
と、相手の話を受けながら伝えていくワードを仕込んでおくことです。
大事なのは相手と戦わないこと
「たしかにそうですよね。
でも、ちょうどよかったかもしれないんです。
たまたま1個空きが出まして…」
と。
「何がちょうどよかったの?」という話なのですが(笑)、前後の文脈の整合性はあまり関係ないです。
会話は空気が大事です。
バトルになるようは空気をつくってはいけません。苛立つような周波数を起こすと絶対にいまくいきません。
相手と喧嘩することなく、自分の意見を引っ込めることもなく、踏襲話法を使って、自然に自己主張すること。
今回のまとめです。
①相手とバッティングしないこと
②前後の文脈は関係ないこと
③踏襲ワードをストックしておくこと
よく使うものを1〜2個決めて、2、3回練習してみてください。
スルッと出てくるようになります。
反復の力は絶大です。
ぜひ動画でも楽しく学習することができます。
踏襲話法をものにしてまいいりましょう!
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
【モチベーション&コミュニケーションスクール会場】
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