説得力がアップする!意見を主張する「4つ」のポイント(ディベート編)
Q.:最近、テレビ朝日の「マッドマックスTV」で、ディベートの審査員をされていますよね。いつも、ひろゆきさんと芸人さんがディベートされていますが、どこを見てディベートの勝ち負けを判定されているんですか?
毎回、楽しく収録に参加させていただいております!(^-^)/
今回いただいたご質問は『ディベートのジャッヂポイント』ですね。
これは、会社の会議での議論や発言するときにも、非常に参考になると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください~!
ディベートとは?
そもそもディベートとは、AチームとBチームに分かれて、「どちらの主張に説得力があったか」「どちらの意見の方がより多くの共感を得るか」を公平な第三者がジャッヂするものです。
裁判って、検察官と弁護人に別れて、裁判官が公平な立場でジャッヂしますよね。あれがディベートの形です。
ディベートの判定には4つのポイントがあります。
①主張
②根拠
③指摘
④反論
この4つが説得力としてどれだけ積み上がっているか。それをもとにジャッヂしています。
各項目ごとに解説していきます。
①主張
「マッドマックスTV」のディベート企画は、ディベートのテーマが決まっています。
以前、かまいたちの山内さんと、ひろゆきさんがディベート対決したときのテーマは、「お好みで調味料をかけて食べてください系のお店はアリかナシか」でした。
山内さんは「ナシ」の立場で、「ちゃんとしたものを最初から出してほしい。お好みでなんてとんでもない。自分の味で勝負してくれ」と。
一方、ひろゆきさんは「アリ」でディベートしました。
どこを見ているかというと、どんな論点で主張しているか?という点です。
このとき、ひろゆきさんがお上手でした。「どちらの方がより多くの人に喜ばれるか?」という論点でディベートしたんです。
自分の好きなように味付けできるほうが、喜ぶ人は多いと思いませんか。だから、ひろゆきさんの「アリ」が圧勝したんです。
論点や定義はよく見ています。
②根拠
なぜそう言えるのか?
根拠は、事例、体験談、数字など、色々あります。これらが積み上がっている方が説得力あります。
例えば、
「お昼ごはんは、蕎麦屋さんか、うどん屋さんか、どちらにする?」
となったときに、
「この間、あそこの蕎麦屋さんに行ったらメチャメチャおいしかったんです。昼すぎには完売します。新鮮なそば粉を使っていて、本当においしいです。またつゆが絶品で、佐藤さんも『旨い!』って、毎週通っているらしいです」
と、事例があるほうが行きたくなりますよね。うどんより、蕎麦を選ぶ確率が高ります。
選ぶ根拠が積み上がっている方が、説得力が出てくるということです。
③指摘
相手のおかしいところを指摘する力です。
「指摘するなんて…」と思われるかもしれませんが、もし、会社の社長が、「よし!今からはWindows95の時代だ。全社にWindows95を入れよ!」と言ったら。
「社長、今はWindows95の時代ではありません」と、指摘しなければいけません。
部長に、「東京駅の大手町の高層ビルに、一軒ずつ飛び込み営業だ!」と言われたら。
「部長、その前に、大手町のビルは入れません。いまはセキュリティが厳しいので入り口で警備員さんにつかまります」と。
おかしいことは指摘する必要があります。指摘力も大事です。
④反論
これは反駁(はんばく)とも言いますが、指摘に対して適切に反論できているかどうかです。
ここが弱いと説得力に欠けます。またちゃんと反論できないときは、一貫性が欠落しているケースも多いです。
この、主張・根拠・指摘・反論、4つのポイントを見て、ジャッヂしています。
主張を持って臨む
もちろん、会社の会議では、ディベートはしないと思います。AチームとBチームに分かれて、勝敗を決めるなんてことありませんよね。
会社の会議は、ディベートではなく、議論です。
議論は『正反合』です。
勝ち負けではなく、正の意見もあり、反対意見もあり、そして一つの意見に集約していく。これが議論です。
ただ、ディベートのように、自分の主張を持って臨むこと自体は大切です。主張と根拠は用意する人も多いのですが、「どんなことを指摘されるだろうか」「指摘に対してどう返答するか」ここが足りない方が圧倒的に多いです。
だから、会議やミーティングに参加するときは、
主張・根拠・指定・反論
を紙に書いて、自分の意見をきちんと整理してから参加すること。かなり意見が言いやすくなると思います。
ディベートから学ぶ自己主張の方法
言いたいことがあるけど言えない…
言葉に詰まって言語化できない…
というお問合せをたくさんいただきます。
5分くらいでいいと思うんです。事前に、主張・根拠・指摘・反論を用意する。そして相手に伝える。正解かどうかはわかりません。反論されるかもしれません。
でも、無策で挑んでいるのか、きちんと準備しているか、それは相手に伝わります。
ディベートのポイントは動画でも解説しておりますので、お時間のある方は是非チェックしてみてください(^-^)/
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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