言葉が出てこないときの改善策
今回は、話すときに「言葉に詰まる」「うまく言葉が出てこない」というお悩みにアプローチしていきます。
当スクールには、
□人前で話すときに、緊張で言葉が出てこないときがある…
□会議で急に何か聞かれると、言葉に詰まることがある…
という声が寄せられます。
他にも、
□日常の何気ない会話
□電話で話すとき
□普段の挨拶
そういった場面でも、うまく言葉が出てこないというお悩みもいただきます。
そもそも言いたいことがないのであれば、言葉が出てこないのは仕方ありません。
いきなり「メソポタミア文明について話してください」と言われても、私も言葉に詰まります。メソポタミア文明についての知識がないからです。
でも、言いたいことが頭の中にあるのに出てこない。
これは悔しいですよね。
「言いたいことはあって、うまく言語化できないだけ」
「挨拶だって、言葉が出てこないわけではない」
でも、こういったケース、とくに緊張しやすい方、あがり症の方は、言葉が出てこないケースが多いです。非常にもったいないことです。
今回は、言葉が出てこないときの「原因と解決策」をバッチリお伝えいたします。
絶対にやってはいけないこと
まず、大前提としてやってはいけないことからお伝えいたします。
それは・・・
息を止めることことです。
声を出すときは、必ず息を吐きます。
息を吸いながら声は出ませんし、無呼吸でも声は出ません。
息を吐くからこそ声になります。
ただ、「何か言わなきゃ」「言葉を出さないと」というときは、緊張して力みます。
声帯周りの筋肉がギュッと縮まって、息ができない状態を自ら作り出してしまうのです。
そうすると、だいたい無呼吸になります。
これが言葉が出てこない原因です。
そして解決策は、言葉が出てこないときこそ、
「息を吐く」ことです。
なぜならば、息を吐かないと声にならないからです。
でも…それができたら苦労しないですよね。
そこで、今回は声を出しやすくする2つの方法をお伝えいたします。
①言いやすい言葉から始める
誰でも言いやすい言葉というものを持っています。
例えば、「ん~」。
これが言いやすいという人もいます。
言葉が出てこないときは、「ん~、そうですね」と「ん~」から始める。
「ん~、そうですね。アリだと思いますね」みたいな形です。
「なんか」
「なんかその~」「なんか、いいですね」
な行からはじまるワードが言いやすいという人もいます。
「そう」
さ行が得意な方は、
「そう、それで私が言いたいことは〇〇ということです」
「そう、実施したほうがいいかなと思います」
「確かに」
た行が得意な方なら、
「確かに、挨拶って大事ですよね」みたいに「確かに」のた行から始めるのも有効です。
会話の文脈上、おかしいときがあるかもしれません。
でも、言葉が出てこないときは、言葉がでてくることを最優先にして、言いやすい言葉から始めてください。
最初に息が流れれば、ダムが開放されたかのように言葉が出やすくなります。
ちなみに、「ん~」を無音で行うと、鼻の頭あがりが響く状態になります。
これをハミングと言います。
「ん」を無音にして、それから「おはようございます」と挨拶すれば、「ん」の音は相手には聞こないので、挨拶がしやすくなると思います。
②言いにくい言葉を抜く
2つ目は、言いにくい言葉を抜いてしまうやりかたです。
こちらは、拙著『緊張しない最初のひと言』にも書きましたが、
例えば、
◎「おはようございます」
「おはようございます」が言いにくければ、あえて「お」を抜いて、「はようございます」と言う。
◎「お疲れさまです」
「お疲れさまです」の「お」が出てこなければ、「お」を抜いて「疲れさまです」と言う。
「(お)はようございます」でも「(お)疲れ様です」でも、意味は伝わります。
まずは、しっかり発話することです。
完璧に言葉を出すことよりも、息を流すことを優先しましょう。
言葉が詰まるときは、想像以上に、喉周り・声帯周りの筋肉がガチガチになります。
その状態で、「落ち着いて」「リラックスして」と言われても、そう簡単には力みはとれません。
だからこそ、まずは言いやすい言葉で息を流してあげて、それから落ち着いて話すようにします。
今回は、緊張したときの息の流れについてお伝えいたしました。ぜひ動画でも具体的に解説しておりますのでご確認ください(^^)/
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【モチベーション&コミュニケーションスクール】
コミュケーション力アップ、伝わる話し方、あがり症改善セミナー
【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎「コミュ障」でもしっかり伝わる話し方(PHP研究所)
◎「話し方の正解」~誰とでもうまくいく人の55のルール~(かんき出版)
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
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