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高学歴ニート VS 橋下徹さんの大激論から、人が思わず納得してしまう「3つのポイント」を解説

日々仕事をしていると、『納得してもらわなければならないケース』って、ありませんか?

例えば、

・「あの仕事やりたくないです」

・「わたしには無理です、できません」

・「あの人と仕事するの嫌です」

など。そういった状況でも、何とか納得してもらい、動いてもらわなければいけないケースってありますよね。

今回は、「納得してもらう会話」が学べる、最高の題材を発見しましたのでご紹介いたします!

高学歴ニート VS 橋下徹さんの大激論から学ぶ

その題材とは、2021年6月21日に放送された「林先生の初耳学」の『高学歴ニート VS 橋下徹さんの大激論』という番組です。

番組の企画で、東京理科大学、慶応大学医学部、京都大学出身で、ニートの方が10人くらい教室に呼ばれました。

そこに、元大阪府知事・元大阪市長の橋下徹さんが、先生役としてやってきて大激論を交わします。

高学歴ニートの方は、

「週5日も働きたくない。週2日勤務がいい!」

「365日24時間、何もやることがない!人生クソ長い!」

「親が勝手にわたしを産んだんですよ!」

と、色々不満を漏らします。

それに対し、先生役の橋下徹さんが、「生きるとは」を懇々と説いていきます。

その真剣に語る様を見て、段々と高学歴ニートの方の表情が変わり、最後は熱狂に変わっていく。終了後、高学歴ニートの方からは「すごい勇気をもらいました!」という言葉が出ていました。

司会の林修さんからは、「ニートの方の表情を見れば、あれは上辺だけの納得ではないのがすぐにわかります」という感想も出ていました。

まさに、腹の底から高学歴ニートの方が納得する様がありありと描かれています。

では、どうやって橋下徹さんが、高学歴ニートの方に語り掛け、納得してもらえたか?

ポイントを3つにまとめます。

明日から皆さんも即実践できるよう、具体的な内容に落とし込んでお伝えしますので、ぜひお楽しみに!

思わず納得してしまう3つのポイント

その3つとは、

①岩をも通す「ワンメッセージ」

②インパクトを与える「フリと回収」

③パンチのある「体験談」

です。

それぞれ解説してまいります。

①岩をも通す「ワンメッセージ」

高学歴ニートの方は、橋下徹さんにこうぶつけていました。

「日本人の若者は、全員ニートになった方がいいです」

「夢とか目標とかって、結局暇つぶしじゃないですか」

「親のすねをかじるのも結構大変なんです」

それに対し、橋下徹さんが最初から最後まで貫いていたワードがあります。

それが「燃焼」です。

今、目の前のことに全力を尽くすということ。

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30分間の放送で、「燃焼」というワードを12回も使われていました。

人間の心理には、一貫性の法則というのがあります。

例えば、会社の社長が、「今期は新規事業に専念するぞ!」と言ったと思えば、「やっぱり既存事業を伸ばすぞ!」と言ったり。かと思えば、「人材が大事だ、大量に採用するぞ!」と急に言い出したり、「電子化を進めてコストカットしろ!」と言い出したり。

一貫性がないリーダーは、部下から信用されません。

逆に、ブレない軸があって、それを徹底的に貫き通すリーダーは信頼されます。

橋下徹さんは「燃焼」というワードを一貫して使い続け、最後まで「今を燃焼しよう!」と貫きました。

まさに、point①岩をも通す「ワンメッセージ」

でした。

普段我々は、話すときに色々話したくなります。けれども、大事なことは、

「一番伝えたいメッセージは何か」

です。

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これだけは死んでも伝えると。

それがあるからこそ聞き手に刺さるのではないかと思います。

このワンメッセージが、ジワジワ聞き手の心の芯を捉えていきます。

②インパクトを与える「フリと回収」

聞き手にインパクトを与えるには、毎回すごい話をしなくてはいけない。

全然そんなことはないんです。

伝えたいメッセージの前に、フリがあると、インパクトを与えることができます

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例えば、「わたし、過去3回ダイエットに失敗しました…。でも、そんな私が、たった1ヶ月で5キロも痩せたんです!」

「1ヶ月で5キロ痩せた」だけだとインパクトが弱いですが、「過去3回ダイエットに失敗した」というフリが効いていると、「1ヶ月で5キロ痩せた」にインパクトがでてきます。いわゆり「フリと回収」です。

では、橋下徹さんが番組の中で、どういうフリと回収を行っていたか?

ある場面で娘さんの話をされていました。23歳の娘さんが、就職をして、父の日にボールペンをくれたそうです。これだけだとよくありそうな話です。

でも、しっかりフリが効いていたことで、思わず涙してしまうような場面に変わりました。こんな話をされていました。

橋下徹さんは、お子さんが7人いらっしゃいますが、仕事に専念されており、一切子育てをしないそうです。

かつ、しつけも相当厳しく、子どもが肘をついてご飯を食べていたら、バチン!と叩いたり、茶碗に米粒がひとつでも残った状態で台所に持って行ったら、洗剤がついている茶碗のまま、その一粒を食べさせたり。かなり厳しい父親だったらしいです。娘さんも「ひどい父親だった」と言っているようです。

その娘さんが4月に就職しました。

そして、父の日にボールペンをくれたんです。

橋下さん、「いやぁ、これは本当にうれしいよ」と心の底からおっしゃっていました。この場面を見て、わたしは思わず目頭が熱くなりました。

これを「フリと回収」なんて言ったら、橋下さんに申し訳ないのですが、ボールペンをもらったという事実の前に、厳しく育てたというストーリーがあるからこそ、話にインパクトが出てきます。

番組の冒頭シーンでも、橋下徹さんが教室に入るなり、高学歴ニートの人たちにこう言いました。

「早速なんですが、この中で今死んでもいいと思っている人います?」

と。

つまり、今死んでもいいと思えるほど燃焼してきた方いますか?という問いです。

このフリが、この後ずっと続く「燃焼」の伏線となっています。

お笑いでも、落語でも、フリがあってオチがあります。これは話し方のロイヤルロードみたいなものです。

是非、伝えたいメッセージの前に、フリを入れてみて、インパクトのある話を設計してみてはいかがでしょうか?

③パンチのある「体験談」

橋下徹さんは、駆け出しの弁護士時代に、少年事件を多く扱っていたそうです。少年に会いに行くのに、スーツとネクタイでは、少年たちが心を開いてくれいない。だから、茶髪にして、Gジャン、革ジャン姿で会いにいった。

そこから「茶髪の弁護士」と呼ばれるようになって、ラジオ番組に呼ばれ、「行列のできる法律相談所」に出演し、そして大阪府知事、大阪市長にもなりました。そして、「大阪都構想」を問う住民投票で僅差で敗れ、政界を引退されました。まさに燃焼されました。今ではコメンテーターとしてテレビに引っ張りだこです。

こういったパンチのある体験談は、聞き手に響きます。やはり極限まで燃焼したからこそ、ひと言ひと言、言葉のウエイトが重いです。

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では、これを我々の日常にどう活かすか?

「私にはそんな体験談ありません」

と言うかもしれません。

でも、きっと、あります。

別に大きなことでなくていいんです。小さなことでいい。自分が普通だと思っていることでも、他人から見たらやったことがないこと、そういう体験があるはずです。

例えば、

「私、学生時代にラクロスをやっていました」

と言えば、きっと、「ラクロスですか!」と驚かれます。

「私、柔道やっていました」

なんていうと、「おお、、強そう」と思われます。

「弁論大会で全国1位を取ったことがあります」

といえば、「全国1位!すげー!」となります。

日常生活のちょっとしたことでもいいんです。

例えば、「私は、毎日夜10時に寝ています」とか。ビジネスマンで、夜10時に寝るのは相当早いと思います。「え、なんでそんなに早く寝れるの?」って聞かれたりします。

自分は当たり前だと思っているけど、他人からしたら珍しいこと。きっと、1つや2つあります。

自分は経験済み、他人は未経験というものが希少価値になるということです。

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自分はやったことがあるけど、他人はやったことがないこと。これをぜひこれを棚卸してみてください。きっと体験談として話せるはずです。

思ず納得してしまう話し方 まとめ

今回は、「高学歴ニートVS 橋下徹さん」の通じて、思わず納得してしまう話し方の3つのポイントをお伝えいたしました。

①岩をも通す「ワンメッセージ」

②インパクトを与える「フリと回収」

③パンチのある「体験談」

思わず納得してしまう話し方は、自然に人を動かします。

目の前の人の人生を良き方向に導く力だと思います。

これからも色々な方の話し方を研究しながら、明日から即実践できるように具体的なメソッドにしてお伝えしてまいります。動画でも詳しく解説していますので、是非みていただけるとうれしいです!

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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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